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西高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2023年度 西高校の入試問題分析

西の英語

2023年度入試問題

2023年度入試問題 英語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

リスニングを除くと大問3題で、その構成は対話文が1題と説明文が2題であった。物語文が出題されないのは4年連続である。また、近年の傾向に見られる、理系的な内容も含むテーマの文章が今年も出題された。

自校作成問題校の中でも、特に文章量が多い学校の1つであるが、今年度も長文の総語数は3,000語ほどあり、非常に長いことが特徴である。精読すると興味深い内容であり、設問も解きやすいが、リスニングを除き、40分で解かなければならないため、設問を解く順番を考えながら読み進めていくことが求められる。

【2】は日本人の「空気を読む」コミュニケーションの特徴から、より効果的なコミュニケーションについて考える対話文。比較的文章が読みやすく、設問も平易であった。また、問5の並べ替え問題については、「I wonder+主語+動詞」に気づくことが出来るか否かが得点となる分かれ目になった。【2】は得点源としたい。

【3】は代替肉をテーマとした説明文。今年度の都立入試において、日比谷高校の対話文でも同内容が出題された。代替肉を使うメリットやデメリットについて説明した理系的な内容も含む文章であった。設問の半数以上が脱文、脱語句挿入の問題であったため、内容を理解し、前後関係を踏まえ、解くことが求められた。また、問5の並べ替え問題において、前置詞toを動詞needとセットにするか疑問詞howとセットにするかを見極め、動詞showを「主語+動詞+目的語+目的語」の文型にあてはめられるか、疑問詞howを間接疑問文の形にあてはめられるかがポイントとなった。

【4】はエジプトにある世界遺産「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」に関する説明文。建設された歴史的な背景の話から始まり、その後世界遺産に登録されるまでを説明した文章であった。精読をすると、興味深い内容で、設問も解きやすいが、【4】に割くことのできる解答時間がどれだけ残せているかが得点を左右したであろう。

本校合格の鍵は「速読力」及び「設問の解答順」である。他の自校作成問題校の過去問や問題集等で時間を測って解く練習を多く積むことで、次第に速読力は身についていく。また、本校の設問の出題傾向として、「内容一致」問題の配点が高いことが挙げられる。リスニングを除いた読解問題で、「内容一致」問題は1問4点(本年度は6問出題され、合計24点)はであることに対し、他の設問は1問2点である。他の受験生と差をつけるためには、設問の解答順を考えながら解き、「内容一致」問題を得点できるようになることが望ましい。日頃の読解練習においても、限られた時間の中で、内容を正しく理解し、設問の解答順を考えながら解く、ということを常に意識してほしい。

西の数学

2023年度入試問題

2023年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】は例年通り、5題構成の小問集合であった。問1から問4は完答が狙えるが、問5の作図は円の中心からの距離を等しくする必要があり、対応できた受験生は少なかっただろう。

【2】の二次関数は、「座標間の距離」「三角形の面積」「回転体の体積」と典型的な問題で構成されているため、解法に悩むことはない。ただ問2は座標に無理数を含むため、計算ミスに注意が必要だった。問3は回転体の軸の傾きが1であることを利用して、短時間で解答したい。

【3】は円に内接する四角形に関する問題だった。問1は三平方の定理を用いる基本的な問題、問2は頂角120°の三角形の面積を求める標準的な難度の問題で両方とも落ち着いて正解して点数を積み重ねたい。問3は線分の積に関する証明で、三角形の相似に気付けば難しくないが、類題経験の有無で差がつく問題だった。

【4】は整数の性質を利用する応用問題であった。問1は問題文の【操作】をくり返して値を求めるため、丁寧な処理が必要だった。問2、3は条件を満たす4桁、5桁の数を考えるのだが、見慣れない問題で解法に悩んだ受験生も多かっただろう。
例年同様、各問の難度を見極めて、基本~標準問題をミスなく正解する力が必要であった。

西の国語

2023年度入試問題

2023年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】漢字の読み 8点 【2】漢字の書き取り 8点
【3】小説文 26点 【4】論説文 38点 【5】融合文20点

漢字の読み書き8問、80字の心情記述問題と200字作文以外は選択問題という出題形式、また文章問題の文字総数約11,700字についてはほぼ例年と同様。昨年度は【4】の選択問題で9つの選択肢から内容の正しい3つを選ぶ九択問題が出題されたが、今年度の選択問題はすべて四択問題となった。文章問題全体として、200字作文に時間を割くためにも、一読でおおまかな全体の流れを読み取れるように読解練習を積む必要がある。

【1】、【2】(漢字の読み書き)
昨年度は四字熟語が読み書きともに出題されたが、今年度は出題されなかった。また出題されている漢字は総じて易しい漢字が出題されている。しかし、読みの「来(きた)す」や、書きの「ソウカ(窓下)」など普段の生活では耳慣れない言葉が出題されるので、語彙力を身に着ける学習が必須となる。

【3】小説文(碧野圭「凛として弓を引く」 約4,000字、前年比-11,200字)
受験生と同世代の登場人物が、先輩や師との関係やコミュニケーションが弓道を通して描かれている文章となっている。設問としては問1~4は心情把握に関するものであり、また問5の表現・内容把握も都立高校入試では出題頻度の高いものとなっている。問3に関しては80字の記述があるが、昨年と同様に心情変化に関する出題となっている。心情に関する問題で正答を導き出すためにも、心情を把握するだけでなく、心情の原因となる出来事も含めた読み取りの練習が必要となる。

【4】論説文(千葉眞「資本主義・デモクラシー・エコロジー」 約5,000字、前年比+約1,100字)
「経済」、「デモクラシー(民主主義)」、「エコロジー(生態学・環境保全)」と受験生にとっては比較的目にしやすいテーマが出題された。また「持続可能な開発目標(SDGs)」など時事的な話題も文章中に出てきているので、新聞やニュースなどに目を通しておくことが求められる。文章内容は難解ではあるが、設問自体が解けなということはないので、読解の基礎やテクニックを過去問演習等を通して身につけておく必要がある。また200字作文は本文の内容も踏まえて、自分意見や根拠を書き上げる練習を繰り返し行う必要がある。

【5】融合文(縄田雄二「モノと媒体(メディア)の人文学」 約2,700字、前年比+約600字)
今年度の融合文は、昨年度と同様に漢詩を引用した融合文であった。またその漢詩から日本やヨーロッパの考え方にまで内容が及んでいる文章となっている。設問は内容把握についての問題がほとんどで、1題のみ語彙に関する設問が存在する。ただし比較的容易な語彙だったため、正解となる受験生は多くなると思われる。国語の知識(語彙や文法)について問われる問題は出題されているので、正答を導き出せるように学習を積み重ねていこう。

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