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2023年度 立川高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2023年度 立川高校の入試問題分析

立川の英語

2023年度入試問題

2023年度入試問題 英語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【2】は対話文読解、【3】は物語文、40~50語で記述する英作文問題が1題という例年どおりの構成であった。創造理数科の開講により、昨年度のように理系がテーマの文章の出題が予測されたが、今年度は理系に特化した文章ではなかった。

【2】はビーガンをテーマとした対話文。ビーガンを主軸としながらも、環境問題や食べ物の栄養素、食文化の話などへ話題が次々と転換し、全体で130行を超える分量であった。適文補充や内容一致の多くは、設問の近くに解答の根拠があったため、焦らず正答したいところではあるが、問3、問5といった対話文中に適切な文を補う問題はやや難問であった。問3はYou can say that again.が口語表現でどのような意味なのか分かる必要があった。問5は登場人物の考え方から、適切なセリフを類推することができたかが重要。問9の英作文は、仮定法過去を用いた問いになっていたため、他の自校作成校でもほとんど見られない出題の仕方であったが、日頃から英作文の練習をしていれば、それほど書きにくいテーマではなかった。

【3】は主人公の美空が、自身の夢を見つけていくまでの物語文。本文のキーワードとして”special scenery”という語が度々登場し、これを「特別な風景」というそのままの意味で捉えても問題を解くうえで大きな影響はないが、「将来の夢」の比喩として使われていることが分かると、より読みやすかったであろう。問題は比較的易しいものが多いため、こちらの大問でしっかり得点すると合格に近づくと言える。【2】、【3】ともに出題されている内容一致は、選択肢は多いが正誤の判断はしやすいものがほとんどのため、文章を速く読み切って正解したい。

全体をとおしての近年の傾向は、文章量が多くなっている点と、難度が上がっている点である。立川高校の過去の入試問題を解くことはもちろんだが、難度の高い自校作成校の長文に多く触れ、速読力や時間内に問題を取捨選択しながら処理する力をつけておくことが対策となる。

立川の数学

2023年度入試問題

2023年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

大問数は4つ、それぞれの大問の配点は25点ずつで例年と同様だった。出題内容も例年通りとなっている。

【1】は例年通り、5題構成の小問集合であった。内容も計算、方程式、確率、作図とほぼ例年通り。難易度は高くはないが、一部計算力を求められる問題がある。適切な対応をして全問正解を目指したい。

【2】も例年通り、関数分野から出題された。問1、問2は昨年と同様の問題で、問3も昨年は点の移動距離で今年は線分の移動距離と似たような傾向の問題であったが、線分の軌跡が分からないと難しい問題であった。

【3】も例年通り、平面図形分野から出題された。問2の証明は、何を証明すれば良いのか見当がつけづらい問題で、この形の証明に慣れていなければ手が止まってしまうような問題であった。

【4】も例年通り立体図形の問題であった。全体の難易度としては、空間図形でよくある問題ばかりであり易しかった。問2に関しては、よくある2通りで体積を表す問題ではあったが記述ということもあり解法は思いついてもなかなか手が出なかったのではないかと予想される。問3は、問2で与えられた数字を使えばすぐ求められる問題であった。

例年通り、全体を通して記述が3題あるが、配点の合計が33点であり、全体のおよそ3分の1を占める。過去問を通して記述問題を繰り返し解き、訓練しておく必要がある。

立川の国語

2023年度入試問題

2023年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】漢字の読み 10点 【2】漢字の書き取り 10点
【3】小説文 24点 【4】論説文 36点 【5】融合文 20点

出題形式や配点は昨年度から大きな変更はない。他の都立高校入試問題と違い、200字作文は出題されておらず、本文内容をしっかり読み取ることができれば解答を導くことのできるものとなっている。ただし、小説文や融合文に比べると論説文の内容そのものが難しい。そのため、本校の過去問を解くだけでなく様々な文章を読んでトレーニングを積むことが必要である。

【1】、【2】 (漢字の読み書き)
例年同様、読み書きともに四字熟語が出題された。四字熟語以外でも読みの「装丁」や、書きの「林立」など普段中学生が使わない語句も出題された。普段の生活では身につかないレベルの語彙が出るため、中学内容を学習したのちに自校作成問題校向けの漢字も対策する必要がある。一方で、常用レベルの漢字も複数出ており、それらの漢字は取りこぼさないように確実に得点することが合格への絶対条件ともいえるだろう。

【3】 (小説「南風吹く」森屋明子/著より )
「俳句甲子園」出場を目指したメンバー集めを描いた場面からの出題。主人公の立場から登場人物の心情が描かれており、通常の小説文よりも客観的な情報が多いため解きやすい問題が多くあったように思える。また、設問すべてが記号問題であることからもここで確実かつ迅速に読み取ることが求められる。自校作成問題であっても小説文は比較的得点源にしやすいので確実にとれるようにしっかりと対策するとよいだろう。

【4】(論説文「哲学の現在」中村雄二郎/「いつもの言葉を哲学する」古田徹也/著より )
A「ことばは思考の肉体である」という趣旨の文章であり、Bはそれを受けて「筆者の具体的体験から意見を述べる」形式をとっている。Bの文章は筆者の体験をもとに論を展開しているためわかりやすいが、Aの文章は抽象的かつ具体例がわかりづらいため受験生にとって読みづらいものであったと考えられる。しかし、このように二つの文章を読んで関係を考え答えを導く問題は近年増えている形式でもある。本校に限らず、他の自校作成校でも出題されているので、出題されたときに対応できるように形式に慣れておく必要はあるだろう。

【5】(融合文「西行 その歌その生涯」松本章男/著より )
和歌を含む融合文であったが解説が現代語であったことや入試頻出の「西行」に関わる内容であったことから比較的解きやすいものであったと思われる。本文でメインとなっている「西行」は「松尾芭蕉」と同じく都立融合文で目にする機会の多い人物である。融合文の対策をやっていればおのずと似たような内容の文章を読んでいたり、同じような意見を目にしていたりしていたはずである。苦手意識を持つ受験生が多い分野ではあるが、古文と違い解説が現代文でついており、似たような文章が出ることもあることから様々な文章を読んで融合文そのものに慣れておくことが一番の対策であるだろう。

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