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2022年度 戸山高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2022年度 戸山高校の入試問題分析

戸山の英語

2022年度入試問題

2022年度入試問題 英語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

昨年同様、問題傾向・分量ともにほとんど変化はない。本年度も問題自体の質や量ともにバランスが整っている。おそらく平均点は60点前後になるのではないかと思われる。

【1】は例年通り、問題Aと問題Bの2つに分かれ、合計5問、20点配点の問題。戸山高校を目指す受験生であれば、問題Bの(2)の英問英答以外、しっかりと16点は確保したいところ。ただ、問題Bの(2)も毎年決して難しいわけではないので、満点を目指して勉強は続けて欲しい。リスニングは都立入試における点数の稼ぎどころ。

【2】は自然保護について考える対話文。対話形式で書かれているので、比較的読みやすい内容だった。ここで正答率80%くらいを確保したいところ。ただ、問5については本文理解と文法知識の双方が高いレベルで身についていないと解答に時間がかかってしまう問題。毎年問5のような並べかえ問題は必ず出題されるので、普段の学校や塾での問題を解く際も「なんとなく」ではなく、頭に根拠を浮かべながら解く練習をして欲しい。

【3】は数学が芸術や現在の技術にも関連があるという話。対話形式ではなかったので少し読みにくかったかもしれないが、文章自体の分量は短めになっているので、じっくり読み込める時間があった。50~60%くらいの正答率は十分狙える問題。問7の英作文の問題も、最初から「時間がないから捨てる」のではなく、まずはしっかりと書くということを心掛けるべきである。

最後に、戸山高校の傾向について。質と量のバランスが取れている問題を出題する学校だと言える。特徴的な問題としては、大問【2】の問5の並べかえ、問7のイラスト利用の問題、【3】の問5の語句の組み合わせ問題などが挙げられる。いずれも話の流れを理解していないと解けない問題であるため、日ごろから英文全体をしっかり読み、精読→音読(速読)を繰り返していく必要がある。

戸山の数学

2022年度入試問題

2022年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】は小問集合で、出題されている問題の単元も例年通りであった。昨年度は作図が取り組みづらい問題だったが、今年度は基本的な難度であった。そのため難度としてはどれも基本的な問題であり、全問正解を目指したい。

【2】は関数の問題で2乗に比例する関数、反比例が出題された。変化の割合や放物線の対称性、2乗に比例する関数または(原点を通る)放物線と2点で交わる直線の式などを利用する典型的な問題であった。関数の性質を理解できていれば比較的容易に解ける問題と言える。

【3】は平面図形で、円と多角形の問題が出題された。問1は平行線、弧の比から円周角を利用して角度を求める問題であった。問2は合同を利用して2辺の長さが等しいことを証明する問題であった。点A、Dを結び、半円の弧に対する円周角が90°であることから直角三角形の合同条件が使えるとよかった。問3は点O、Dを結び、OD//AEから複数の三角形の相似を活用すると答えが求められた。問題自体の難度は高くはないが、入試の限られた時間の中で解くとなると、手間取った受験生もいたと考えられる。

【4】は空間図形で立方体と動点が出題された。問1は三角錐の体積を求める基本的な問題のため、確実に正解したい。問2は△APQが二等辺三角形であることに気づけるとよかった。あとは頂角から垂線を下ろし、三平方の定理で高さを求めれば、面積も求められる。問3は体積を求める立体を分割して、それぞれの体積を求めればよかった。そのためには、相似を利用して点Mの位置を求める必要があった。

戸山の国語

2022年度入試問題

2022年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】漢字の読み 10点 【2】漢字の書き取り 10点  
【3】小説文 24点 【4】論説文 36点 【5】融合文 20点 

文章量は標準的であったが、【3】を筆頭に全体的に読みづらい印象を覚えた。選択肢は容易に取捨選択できるものが多く、記述問題も難しくはなかった。昨年度ほどではないにしろ比較的易しめの問題だったため、ミスなく選択肢を1つ1つ丁寧に解くことが必要である。文章読解に時間をかけ過ぎて設問への対応が杜撰になってしまった受験生は、点数が伸び悩んでしまったと思われる。

【1】、【2】の漢字の問題については、例年通り語彙力が問われるものだった。漢字自体は平易なこともあり、難易度は高くはない。一見難しそうに見える三字熟語の「大団円」と四字熟語の「一視同仁」も、きちんと対策をしていた受験生にとっては難しくなかったはずである。

【3】(随筆文『夏目先生と私』中勘助/著より)
ここ数年来、戸山高校では古めかしい文学的文章が出題されている。その中にあっても、昭和3(1928)年発表で明治時代の出来事を取り上げているこの文章は、受験生にとって格別読みにくいものであったと思われる。その分、設問自体は落ち着いて解けばすぐに答えが割り出せるものばかりであった。唯一、問5だけは本文を丁寧に読む必要がある難問である。昨年度同様、文章の小難しさに囚われずに素早く処理することが求められている問題だったといえる。

【4】(論説文『環境の哲学』桑子敏夫/著より)
主に地球環境と私たちの関わりについて説いた文章である。最近よく耳にする「SDGs」にも通じるところがあり、「地球環境問題」や「グローバル」と「ローカル」といった言葉はほとんどの受験生にとって聞き馴染みのあるものだったはずである。文章を読みこなすのもそう難しくはなかったと思われる上、設問にもひねったものが少なく、他校と比較しても易しい部類に入るものだったといえる。

【5】(融合文『読みなおし日本文学史』高橋睦郎/著より)
【5】の融合文では、昨年度とは違って標準的な和歌の評論から出題された。扱う詩歌は典型的なものばかりであり、きちんと対策していればすらすら読みこなすことができたはずである。設問についても、例年出題されていた難解な語彙問題がなかったため、丁寧に解けば全問正解も難しくないものであった。例年と比べても易しかったといえる。

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