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都立共通問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2026年度 都立共通問題分析

共通問題の英語

2026年度入試問題 英語

難易度の表記
 A:解くことが必須
 B:80点を取るために解くことが必要
 C:他の受験生と差をつけるために解くと+α
 D:解けなくても仕方ない(時間内に解かないという判断をしてもよい)

【問題分析】
大問数…大問4題、小問23問

【1】リスニング(5問 各4点)
A(3問)選択式3問
B(2問)選択式1問 記述式1問
例年同様、問題Aでは2人の短い会話を聞いて答える問題が3問、問題Bではアナウンス(英語の先生のスピーチ)を聞いて答える問題が2題出題され従来通りの出題形式であった。問題BのQuestion2ではWhyを使った疑問文が使われたが、to不定詞の副詞的用法(目的)を聞き取り正解したい。

【2】対話文読解(4問 選択問題4点×3問、英作文12点)
問1と問2共に資料を見ながら対話文を読み解く形式で出題形式は例年と変わりないが、問2の文章量が微増した。どちらの問題も例年よりも根拠として捉える箇所が多く、昨年度よりも難度が上がっている。問3では例年同様、Eメールの文章を読み、その内容について合っている選択肢を選ぶ問題と、そのEメールに対しての返事を条件に従って3文で書く問題だった。今年度のテーマは「新しい趣味として始めること」であった。直前に質問が書かれているため、何に対して答えるべきかわかりやすく、答えやすいテーマである。

【3】対話文読解(7問 各4点)
昨年度と比較すると文章量がやや増加したが、問題構成に変更はない。ただし、語彙レベルはやや上がり、特に文中で繰り返されるcomfortableには注釈がないため、内容から意味を推測する必要がある。また、問6は2023年度入試にのみ出題された新傾向の問題形式であったが、それぞれの登場人物の意見をきちんと整理して読み取ることで解答できる問題であった。

【4】長文読解(7問 各4点)
【3】と同じく、語数がやや増加したが、例年どおりの出題形式であった。傍線部の内容を問う問題が1問、指定された英文を本文の内容に合う順序に並べかえる問題が1問、適文補充が3問、内容一致が2問出題された。大問3の(1)と(3)は、他の設問と比べて判断に迷う選択肢が含まれているが、内容を吟味し、得点につなげたい。

【昨年度との比較】
昨年度よりも長文問題の文章量が微増し、語彙レベルもやや上がったが、大問構成や出題形式に変化は見られなかった。過去問題を使い、解答の根拠を適切に読み取る訓練を積んでおきたい。

共通問題の数学

2026年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:解くことが必須
 B:80点を取るために解くことが必要
 C:他の受験生と差をつけるために解くと+α
 D:解けなくても仕方ない(時間内に解かないという判断をしてもよい)

【問題分析】
大問数…5問 小問数…19題

例年と問題数・配点に変更はなく、中学学習単元から満遍なく出題された。
計算の難易度も例年通りであり、計算ミスを誘うような構成ではなくプロセス(考え方)を重視するような内容であった。総じて基本的な力を問うような入試問題であったため、普段からケアレスミスを防ぐ練習を積めていたかが高得点へのカギになっただろう。また、一部難問があったが、普段からの演習量が十分であれば対応は可能であったと考えられるので、上位校ではこの成否もポイントになるだろう。

【1】小問集合(9題 問1~8…5点、問9…6点)
都立共通問題の数学ではよく見られるパターンの問題がほとんどであり、十分な対策をとっていれば満点が取れる内容であったと考えられる。全体的な難易度としては問8が標準、それ以外は易しかったのではないかと思われる。

【2】文字式の利用(2題 問1…5点、問2…7点)
問1は2けたの自然数を文字で表して、各位の和が10であることを代入し計算すれば正解するため、確実に得点したい。また、問2も同様に指示どおり3けたの自然数を式で表しZ,Wを計算して証明すればよいので、確実に得点にしたいところである。基本的な内容で例年に比べ易しめと言える。

【3】関数(3題 各5点)
今年度は2乗に比例する関数と1次関数の融合問題で、問1は2乗に比例する関数の変域問題(頻出)、問2は直線の式を求める問題(基本的内容)であり、どちらも頻出問題で確実に得点することが求められる基本問題である。一方、問3は頻出内容ではあるが、対策を十分講じている層とこの問題を苦手にしている層では大きく差がつく問題であったと考えられる。

【4】平面図形(3題 問1…5点、問2①…7点、問2②…5点)
正方形の対角線とその平行線が描かれた図である。問1の角度を求める問題は正方形の対角線で45度の角ができることを用いれば容易に解答できる。問2の相似の証明も平行線の性質を利用すれば容易に相似条件が導けるものなので、しっかりと得点しておきたいところであろう。問3は大問3の問3と同様、このパターンの問題を得意とする層と苦手にする層で差がつく問題と考えられる。

【5】立体図形(三角錐)(2題 各5点)
問1では、求める角をもつ三角形が正三角形だとすぐに気づくことができるので、非常に易しい問題と言えるだろう。問2はこれも大問3の問3、大問4の問3と同様に差がつく問題だと考えられるので、地力の差が出る問題と思われる。共通問題における求積のパターンは限られているため、問題に直面した際にどの手法で解くのがベストか引き出せるように演習を積んでおくのが望ましいだろう。

【昨年度との比較】
大きく変わった大問はなく、例年の傾向のままであった。一定数選択問題(マークシート)があることも変わらずであったため、解き方が分かっていれば計算ミスによる失点をいくらか回避できたかもしれない。すなわち、昨年度までと同様”思考力”に重点を置いており、計算ミスは大目にみるような形式だった。正しい処理ができるかどうか、選択肢から適切な解答を選べるかどうかが問われただろう。日頃より公式や解答の棒暗記をせずに「自ら考え立式して解く学習」を行って力を伸ばしていくことは必須であろう。全体的に基本的な考え方を問う問題が多く、正答すべき問題で確実に正答しておくことが非常に重要と思われる。一方で、難度の高い問題でどれだけ得点できたかで、数学を得点源とする層では差をつけることが可能な入試問題であったと考えられる。

共通問題の国語

2026年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:解くことが必須
 B:80点を取るために解くことが必要
 C:他の受験生と差をつけるために解くと+α
 D:解けなくても仕方ない(時間内に解かないという判断をしてもよい)

【問題分析】
問題数…大問5題 小問25題

【1】、【2】漢字の読み書き
すべて過去に出題されたことのある漢字である。一部間違いやすい漢字があるものもあるが、しっかり対策をしていれば問題なく満点がとれた設問であった。今年度は直近の年度ではなく、平成の年度に出題された漢字が多くあった。ただ単に近年の過去問題を解くだけではなく、漢字はより過去の問題にも触れておきたい。

【3】小説文(小川 洋子「長すぎて幕間」より 約2,700字 前年比-300字)
日比谷公園を訪れた「僕」と父が「写生大会」のために絵を描く過程をえがいた物語。登場人物が二人ほどしかいないため、心情を読み取ることが比較的わかりやすい文章であった。問2では、都立共通入試において、「表現について」とある場合、「印象的」と書かれた選択肢はほぼ正解であることが分かっていればすぐに解答できる問題であった。一方で上記を知らないと、難しく感じてしまうなどしっかり対策をしていたかが鍵であった。

【4】 論説文(納富 信留「対話の技法」 約4,000字 前年比+600字)
「対話」という問題を哲学の観点から考察していくといった文章。哲学と聞くと難しく感じる受検生もいるが、順をおってていねいに説明がなされており、読者に語りかけるような文体で書かれていたのでそこまで読みづらい文章ではなかったと思われる。設問そのものも、例年と比較して大きな違いはなかった。総じて準備している生徒にとっては満点を目指せる問題であった。

【5】 融合文(A東儀 俊美・河竹 登志夫「日本の古典芸能」B山崎 正和「リズムの哲学ノート」約3,600字前年比+400字)
「雅楽」と「風姿花伝」について述べられた二つの文章を読み取って解く文章。二つの文章から関連性などを読み取るのは昨年と同じである。本文で確認するべき箇所は多いが、昨年度も出ている形式なので、設問で聞かれていることを確認してから本文を読むなどの対応は十分可能だった。問4・5など、ほとんどの受検生が解答できるような問題も多くあったので、このような問題は落ち着いて考えて失点を防ぎたい。

【昨年度との比較】
・昨年同様、設問に大きな形式の変更はない。
・文章量は増加したが、設問そのものは難しくなったとはいえない。

共通問題の理科

2026年度入試問題 理科

難易度の表記
全体の7割 A:解くことが必須
全体の2割 B:80点を取るために解くことが必要
全体の1割 C:他の受験生と差をつけるために解くと+α
D:解けなくても仕方ない(時間内に解かないという判断をしてもよい)

【問題分析】
問題数:大問6、小問25(各4点)
4分野ごとの問題数:生物6、地学6、物理6、化学7 ※昨年度と問題数は変わらず
解答形式別問題数:記号選択23(うち計算が必要な問題は4つ、完答7)、記述2 ※完答が1減少
大問6の問3は体積から浮力を求めると選択肢の数値に該当するものがないため廃問となった。


【1】4分野からの小問集合
問4は全国的にも頻出の実験とは異なる実験からの出題であった。教科書に記載されている内容は隅々まで理解する必要がある。

【2】4分野それぞれのレポートを読んで解く問題
問1の濃度の計算では、水に対して加えているのが塩化ナトリウムではなく、5%の塩化ナトリウム水溶液を加えている。文章をきちんと理解せずに誤答する受検生が多かったと予想される。

【3】(地学)地球
問2は低気圧の風の流れを答える問題である。AとBから1つを選択し、CとDから1つを選択する。2×2の4パターンの選択肢を選ぶ問題なので、正確な知識がないと正答できない問題であるが確実に正解したい問題の1つである。

【4】(生物)生命
問1は消化酵素の働きを確かめる実験からの出題である。多くの学校で実際に実験をする典型的な問題である。実験結果を比較して、そこから導かれることを考察する問題であるが、考察結果も含めて理解していれば容易に答えられるだろう。

【5】(化学)粒子
問3・問4はどちらも指導要領改訂後に高校での学習範囲から中3で習う単元に変更された単元からの出題である。粒子の動きを正確に理解する必要がある。保護者世代では高校で学習した内容が高校入試で複数出題されている。難しい単元が多くなっているので早期の対策が必要になっている。

【6】(物理)エネルギー
問4はゴム幕のへこみ方を比べて、水圧を比較した文章を記述する問題である。教科書にも同じような図が掲載されており、記述問題ではあるが理解していれば解くことができる。

【昨年度との比較】
完答の問題が7問で昨年から1問少なくなった。計算を必要とする問題も昨年の6問から4問に2問減った。
昨年同様に処理に時間がかかる問題が多いので、素早く正確に解く力が求められる。
全体的に基本知識を問う問題が例年同様に多いが、問題文が長いため解くために必要な情報を正確に読み解くのに苦戦した受検生も多かったと考えられる。問題文を要約すれば設問内容自体は難しくないが、読み間違いや勘違いから失点し、差がつきやすい問題が複数あった。普段から基本事項を暗記するだけではなく、問題文をきちんと理解し短時間で解く練習をする必要がある。

共通問題の社会

2026年度入試問題 社会

難易度の表記
A:解くことが必須
B:80点を取るために解くことが必要
C:他の受験生と差をつけるために解くと+α
D:解けなくても仕方ない(時間内に解かないという判断をしてもよい)

【問題分析】
・問題数: 大問6、小問20(各5点) 
・分野別問題数: 地理8、歴史7、公民5
・解答形式別問題数: 記号選択17、論述3
・記号解答の内訳: 四者択一9、二者完答2、四者完答5、四者完答+四者択一1

【3】問2
東北、中部、近畿、九州の地方から中部地方を特定する問題。
資料は「人口100万人以上の都市の数、政令指定都市の数、最も人口が多い都市の位置・人口・人口密度」で、過去の問題にはない傾向。全国の政令指定都市とその所在地まで覚えておかなければいけないのでやや難問といえる。

【5】問3
衆議院の優越を特定する問題。
衆議院の優越には、法律案の決議、予算案の決議、内閣総理大臣の指名、条約の承認の4つがあり、そのうち両院協議会でも意見が一致しない場合に衆議院の決議が国会の決議となる3つをしっかりと覚えておかなければ正解を選べない。他の問題に比べてより深い知識が必要である。

【6】問3
訪日外国人の利用空港に関する文章から、どの地域からの外国人であるかを特定する問題。
近年インバウンドという言葉がマスメディアで頻繁に取り上げられており、訪日外国人の増加が話題となっているが、その利用空港については中学生にはなじみがうすくとっつきにくい問題である。しかし、与えられた文章を手掛かりに資料を読み解くことで正解にたどり着くことができる。時事的な話題の知識ではなく、文章と資料の読解力が試された問題である。

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