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国立高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東

2024年度 国立高校の入試問題分析

国立の英語

2024年度入試問題

2024年度入試問題 英語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

長文が2問でそれぞれの小問数は10問と9問であった。昨年度と比べて問題数はほとんど変わらない。
【2】は二進法のルールを理解しながら読み進める、昨年同様の理系の内容の対話文。理系内容の文章は国立高校では頻出である。特に難易度の高い理系内容が例年出題されており、自然科学に関する語彙や表現にはある程度慣れておきたい。他の自校作成問題校の問題も含めて過去問演習をしておくことが重要である。また、問4・問7・問8のように、難易度はそれほど高くないものの手間がかかる問題が複数出題されており、試験当日の取捨選択も必要であった。
【3】はホストファミリーとの空港での別れのシーンを描いた物語文であった。英文内容は平易であるものの、記述回答を求める設問が多数であり、差がつく大問だったと思われる。日ごろから英単語や例文を自筆する練習を重ね、英語を書くことへの耐性を身に着けたい。問6・問9では15~25語程度と20~30語程度の英作文が2問出題されている。日ごろから英作文の添削指導を受け、記述問題でミスをせずに得点を重ねることも大切である。

国立の数学

2024年度入試問題

2024年度入試問題 数学

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】は例年通り、5題構成の小問集合であった。内容も計算、方程式、確率、作図とほぼ例年通りだったが、今年は中央値と平均値の問題が手強く、作図の難度も高かったので、初めから焦った受験生が多かったであろう。そういう時は、周りも難しいと感じていると思って平静を保つことがとても大切である。

【2】も例年通り、放物線と直線をテーマとするものであった。問1と問2は確実に正解しておきたい易問。問3は座標平面上の三角形の面積に関する典型問題ではあるが、数値処理でミスをしてしまうケースが多いと思われるので、解法の方針をしっかり記述して部分点は確保できるようにしたい。

【3】は昨年から引き続き、円をテーマとするものであった。問2の証明は、回転移動をすると重なる三角形の合同を利用する典型問題であるので、確実に得点したい。問3は私立入試でよく見る出題で、このパターンを知っているか否かで差が出たであろうと思われる。

【4】は立方体内部を動く点に関する問題であったが、問2・問3はそもそも“条件を満たす点がつくる図形”を正しく把握できない受験生が大半だったのではないだろうか。そのような状況であるならば、執着せずに切り替えて、解法の方針が立つ問題の方に時間をかける判断も必要だろう。

国立の国語

2024年度入試問題

2024年度入試問題 国語

難易度の表記
 A:易問(全問正解したい)
 B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
 C:難問(差をつけるために得点したい)
 D:最難問

問題分析

【1】漢字の読み 10点 【2】漢字の書き 10点  
【3】小説文 24点 【4】論説文 36点 【5】融合文 20点 

出題形式や配点、課題文章の長さなど、例年とほぼ同様である。論説文や融合文の記号問題では紛らわしい選択肢もがあるが、国立高校を受験する相応の学力を持つ生徒なら比較的平易なレベルの問題が多いのも例年を踏襲している。一方で、論説文の抜き出し問題は適切な部分を見つけるのに時間がかかったであろう。200字作文を含め、50分で全ての問題を解き終えるスピードが要求されている。本校のような難関高校を受験するならあらゆる入試問題に解き慣れて経験値を高めておくことが必須である。

【1】、【2】 (漢字の読み書き)
例年同様、読み書きともに四字熟語が出題された。また、書き取りでは三字熟語が2題出題された。読みの「片言隻語(へんげんせきご)=ほんのちょっとした言葉。ひとこと。」、書き取りの「フセイシュツの天才作曲家(不世出=めったに世に出ないほど優れた)」や「ジョハキュウの変化がある話(序破急=能や雅楽などの三部構成)」など、高い語彙力が求められている。

【3】 小説(川端裕人「てのひらの中の宇宙」約3,100字)
 父親の「ぼく」と5歳の息子ミライとの池での交流の場面。「ぼく」の子ども時代の体験を追想しながら、父親の視点から息子の反応や表情を描写している。心理状態も読み取りやすく、記号問題は高い正解率であろう。昨年まで4年連続で女性作家の新刊作品から出題されていたのだが、今回は18年前に出版された男性作家の作品。また、例年、受験生と同世代が主人公である作品が採択される傾向があるがそれも今回は異なっている。

【4】論説文(河野哲也「人は語り続けるとき、考えていない」約4,100字)
「哲学における対話の目的は新しさの発現である」という主旨の文章。難解な内容ではないので内容把握は比較的容易である。問2は国立高校では定番の抜き出し問題ではあるが、今回は該当箇所を探し出すのに手間取るはず。また、12点配点の200字作文が時間内で書けるかどうかで他の受験生との差がつくだろう。
今回の出典作品は2021年度立川高校入試でも出題されており、「哲学」は最近の入試の頻出テーマと言って良い。「はじめての哲学」(藤田正勝/著 岩波ジュニア新書)など、関連図書を是非ひもといておきたい。

【5】融合文(久保田淳「藤原俊成」約2,500字)
問題文の語注も多く、一見読みづらい印象ではあるが、問いの該当箇所を丁寧に読めばそれほど難解な問題はない。藤原俊成が「本歌取り(=有名な古歌の一部を自作に取り入れて作歌する手法)」に肯定的であったこと、新古今和歌集の歌風の一つである「幽玄(=奥深い情趣)」は彼が批評によく用いた言葉であることを文学史知識として知っていると理解の助けとなったであろう。

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