八王子東高校問題分析 受験生情報局 | 河合塾Wings 関東
2026年度 八王子東高校の入試問題分析
八王子東の英語
2026年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
昨年同様、長文が2題だった。【2】では英文自体は比較的平易だが、英文の量が昨年より1ページ強(500語程度)増えたので速読力がさらに必要となった。なお、小問数は昨年と同数の10問だった。その中でも問6は記述式が新しく出題された。【3】は【2】同様、英文は比較的平易だが、昨年より2題問題が追加された。
【2】は「オーバーツーリズム」と「持続可能な観光」をテーマにした対話文だった。「ステレオタイプと現実」、「オーバーツーリズムに対する課題」などが語られ 観光地の文化を学びつつ、未来を守りながら共存していくための提案がされている。昨年の【2】にはなかった問6の単語を抜き出す問題は、苦労した受検生も多かったと思われる。問9の英作文は、40語~50語で外国から来た人々に日本のどこを案内したいかを提案する問題だった。このような英作文は頻出テーマといえるので、練習をしっかり行ってきた受検生にとっては、得点につながった問題といえる。
【3】は、デジタル時代と体験の価値がテーマになっているメディア論だった。20年ぶりに会った友人との挿話を通して「記憶」と「テクノロジー」について述べた文章。記憶の不確かさとスマートフォンの影響の話へ進み、写真は当時の「宝物」になりうるが、大切なことは写真を撮ることではなく、その瞬間を他の人と共に「五感で体験し、今を生きること」であるというメッセージだった。【3】では「本文の流れにあうように」という条件の問題が7題出題された。本文の流れを読むには「段落」、「ディスコースマーカー(つなぎ言葉)」、「抽象から具体への流れ」などを意識して英文を読むことが必要であり、全体として論理的読解力で差がつく長文だった。
八王子東の数学
2026年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
問題構成は、大問1が小問4題、大問2〜大問4は各小問3題で、昨年度からの変更はなかった。
【1】の小問集合は例年通りの難度で大きな変更もなかった。作図問題では円の性質を利用するが、中心を通ることに気付けば難なく作図できるだろう。
【2】は座標平面上の反比例の曲線と直線、放物線の混合問題であった。問1は例年通りの変域の問題で、ここは確実に正答したい。問2(1)は三角形の等積変形を利用できれば素早く解けただろう。問2(2)は平行線の比から座標を求め反比例の比例定数を求める問題であり、斜めの線分の比を扱う類題をどれだけ解いてきたかが重要である。日頃から多くの問題に取り組んでいる生徒はそれほど時間を要さず解けただろう。
【3】は平面図形の問題であった。問1は基本問題である。問2(1)は相似の証明で、多くの生徒が苦戦したと思われる。辺の比から角度に直すことや円の存在に気付くことが必要で、証明の糸口を見つけられずに終わった受検生も少なくなかっただろう。問2(2)も同様で、平行に気付けるかが勝負のポイントである。
【4】は立体図形の問題であった。問1は体積を求める問題で、ここは確実に正答したい。問2も展開図を用いて一直線にする基本的な問題であったと思われる。問3は立体の内部にできる角度を求める問題で、辺の長さから角度を求める類題にどれだけ慣れているかが重要である。基本的な問題が多く、3問とも正答した受検生も少なくなかっただろう。
八王子東の国語
2026年度入試問題
難易度の表記
A:易問(全問正解したい)
B:標準問(受検者平均を取るために正解したい)
C:難問(差をつけるために得点したい)
D:最難問
問題分析
大問ごとの出題形式には例年と大きな違いは見られない。しかし、【3】の小説文・【4】の論説文・【5】の融合文ともに文章量は増加している。特に、論説文・融合文は一読での理解が難しい文章が出題されているので、読むスピードと読解力が求められる。
【1・2】漢字の読み書き
例年同様、三字熟語・四字熟語が出題された。読みの【門戸】は熟字訓でよく出題される語句であるため、確実に取りたい問題である。【慄然】は目にする機会はほとんどないと考えられるが、「戦慄」を知っていれば読めるはずなので平均点を取る上で取りたい問題である。書きの【コウサン】はニュースやスポーツ番組を見ている中学生は解けるが、一般の中学生には難しい問題である。【コオウコンライ】も漢字としては簡単だが、日常生活で目にする機会はほとんどないと考えられる。以上のことから語彙力を問われる漢字が出題されていることが分かるため、語彙力の強化が求められる。
【3】小説文(名取佐和子『銀河の図書室』約4,900字、前年より1,500字増)
部活動存続危機にある、宮沢賢治について研究する「イーハトー部」の高校2年生の高田は、3年生の風見から部長を引き継いだ。引き継ぐ際、風見から「ほんとうの幸いは、遠い。」という言葉を送られた高田は、その言葉の意味が分からず悩む。言葉の意味を司書の伊吹との交流をとおして理解していく高田の姿が描かれている。
例年、話題作から出題されている。今年は2024年に出版され、課題図書に選ばれている作品である。問1・3・4・5は選択問題で、難度は高くないため確実に点に繋げたい。問2は記述問題であるが、傍線部の近くにヒントがあるので部分点は取れる問題である。昨年よりも文章量は増加しているが、問題の難易度に差異はない。
【4】論説文(佐藤卓『塑する思考』約4,300字、前年より800字増)
【個性】とは何か問う、哲学分野の文章からの出題である。例年、人間の思考に関する分野の文章が扱われている。テーマは【個性】であるが、【個性】をどう考えるかについて書かれている文章であった。
記号問題の難易度は昨年と同様である。特に問2・3の選択問題は、迷う選択肢がないため確実に取りたい問題である。問5の240字作文は12点の配点のため、部分点を取り他の受検生と差をつけるために書いてほしい。昨年と比較すると文章量が増加しており、読むスピードと読解力が求められる。
【5】融合文(川合康三『偏愛的漢詩雑紀帖』約2,500字、前年より300字増)
白居易の漢詩『放言五首 其五』を引用して、【大と小】・【長寿と夭折】などの対義語の関係に言葉を否定し、両者には違いがないことを述べている文章である。
例年と同様の出題形式である。語彙に関する問題が1問出題されているが、日常生活でも目にする言葉であるため、必ず得点につなげたい。抜き出し問題も1問出題されているが、例年と同様で原文からの抜き出しであるため、探す範囲が狭く、平均点を取る上では確実に取りたい問題である。文章としては昨年と同様の文章量で、解きやすかったと考えられる。
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