開智所沢中等教育学校 教務部主任/英語科主任 西田 裕太郎 先生 教員・受検者の声 | ケンブリッジ英語検定|河合塾ケンブリッジ英語検定事務局
英語学習のチェックポイントとしてケンブリッジ英語検定を毎年活用
開智所沢中等教育学校
教務部主任/英語科主任 西田 裕太郎 先生
日本人とネイティブ教員による週7時間の英語授業
―― 御校は2024年に開校した中等教育学校で、現在、中1~中3の3学年が在籍しています。御校の英語教育の特徴からお聞かせいただけますか?
西田先生:当校は中1段階から、週7時間の英語授業があり、中高6年間で2,500時間を超える英語学習を確保しています。週7時間の内訳は現在、3・2・2で分けており、3時間は New Treasureを使った語彙・文法、2時間はNew TreasureのReadパートを使ったReading中心、残りの2時間が外国人教員が主に担当するSpeakingの授業、という構成です。週7コマを使い分けながら、英語4技能をトータルに学べるカリキュラムが組まれています。
美術や技術の授業でも、英語での指導を行っています。日常的に英語に触れることで、「英語を使うこと」、「英語で考えること」を身につけさせる狙いです。
また、通常授業以外、たとえば夏期講習でも、講習の前半5日間は日本人教員が文法等を担当し、後半5日間は外国人教員がスピーキングを担当するなど、各技能をバランスよく身につけられる指導を行っています。
―― 英語4技能の指導でご苦労されていることはありますか?
西田先生:特に、中学生段階では、「実際に話してみること」や「英語を使ってみること」が大切です。最初から文法・文法と詰めこむのではなく、「生徒が英語を使うこと」を意識しながら指導に取り組んでいます。
とはいえ、特定の技能ばかりに力を入れすぎると、他の技能が伸びないというケースも起こりえます。実際、一昨年、昨年と中1生・中2生が受検した「ケンブリッジ英語検定」では、全体の成績をみると、スピーキングに比べてリーディングが少し弱いという結果が出ました。4技能のバランスのとれた指導が課題かもしれません。
今後、当校では、年次進行で高1・高2・高3段階とケンブリッジ英語検定を受検し、定点観測としてこの検定を活用していきます。「一人別成績伸長データ」などを活用しながら、4技能のバランスのとれた指導をしていきます。
―― 御校は小学校も附設しています。小学校からの内部進学組と中学入学組との間の英語力の差についてはいかがでしょうか?
西田先生:当校のGSC(Global Scholars Class)は国際生(帰国生)中心のクラスで、数学など他教科も英語で学んでいる英語力が高いクラスです。また、小学校からの内部進学組は、小学校段階でしっかり英語をやっていることもあり、入学時点では中学受験組よりできる傾向にあります。
一方、大多数を占める中学受験組の中には、英語はほぼゼロからのスタートの子もいます。入学前の学校説明会等では、「英語はゼロからでまったく問題ない。そこから力をつけいくので、学校にお任せください」と保護者の方々にお伝えしています。
子供たちにはまず、「英語を使うのは面白い」、「英語を使えるといろいろなことができる」と感じてもらいたいと思います。来週、日本在住の留学生たちと交流するイベントを行うのですが、英語を使う体験をさせることが狙いです。「英語で伝えられて嬉しかった」とか、そんな体験を大切にしてほしいと思います。今後も、「英語で視野が広がった」、「英語コミュニケーションでこんな体験ができた」と感じてもらえる機会を、生徒に数多く提供できればと考えています。
年次進行で学年が上がるにつれて、ターム留学や語学研修などのプログラムも増えていきます。それぞれのプログラムには、語学学習がメインのものと、交流や体験がメインのものがあります。それぞれの目的を生徒にきちんと伝えながら、目的を踏まえてプログラムを選択するよう案内しています。高2段階で、英国にフィールドワークに行く予定なのですが、そこまでの学習ステップについてもいろいろと紹介しながらやっています。
―― 生徒の英語学習のモチベーションを上げるために工夫されていらっしゃることはありますか?
西田先生:英語の研究者になる子ばかりではないので、「英語を使ってこれをやってみよう」とか「英語使って視野を広げよう」とか、英語を使ってもらうことを意識しながら声かけをしています。私自身、社会人向けに英語を教えていた経験があるので、「社会人になると、国際的な検定でスコアを取らないと海外赴任できないケースもある。将来、英語は必ず必要になるから、今からやっておこう」とか、「英語を使えるようになったら、こんな楽しいことがあるよ」とか、子供たちに「将来」に目を向けさせる工夫はしています。
ケンブリッジ英語検定で授業の成果を確認
―― 御校はケンブリッジ英語検定を全員受検で採用いただいていますが、その理由をお聞かせいただけますか?
西田先生:導入のきっかけは、同じ開智グループの開智日本橋学園でケンブリッジ英語検定を実施していると聞いたことです。試験内容についての評判が良かったこともあり、当校でも導入するにいたりました。特に入門段階のヤングラーナーズは、「検定、検定した印象がない検定」であることも、ケンブリッジ英語検定を選んだ理由の一つです。
ケンブリッジ英語検定の日程は12月の期末試験後に設定しているのですが、生徒の反応は「日々の目標がはっきりした」、「さらに上を目指そうという気持ちが強まった」など非常にポジティブです。受検後の生徒の中には、校長先生に前向きな感想を伝えた子もいたようです。
―― ケンブリッジ英語検定は英語運用力評価に重点を置いた検定試験なので、御校の指導方針と親和性があるのではないでしょうか?
西田先生:そうですね。われわれ教員にとっても、成績スコアは一つの指標になります。成績結果をみたうえで、技能バランスなど指導も組み立て直していく必要があります。実践的な英語力育成とともに、大学受験も見据えながら、技能バランスのとれた指導が必要と考えています。
―― ケンブリッジ英語検定の受検前に、授業で特別な対策はされていますか?
西田先生:保護者の方から「どんな対策をしたら?」と聞かれることもありますが、「普段の授業の成果を確認するための受検なので、特別な対策は必要ありません」とお答えしています。今後、今の中学生が高校生になった段階では、スコアを気にする生徒・保護者も増えてくるので、何らかの対策を考える必要があるかもしれません。
私自身、大学時代に留学した際、他検定を受検した経験があります。しかし、ケンブリッジ英語検定は、他検定とは考え方が異なるアセスメントです。試験のための特別な対策を求められるわけではなく、「英語そのものの力を測る」、「普段の学習成果を測る」ことに重点が置かれています。実際、ケンブリッジ英語検定の問題を見ても、難解な単語は出てきませんし、文法も基本的なところを使えるかが問われます。今後も、生徒たちの英語4技能学習のチェックポイントとして、ケンブリッジ英語検定を活用していければと考えています。
このケンブリッジ英語検定に良いタイミングで出会うことができ、そして、当校に導入することができたことは、本当によかったと思っています。
2026年7月インタビュー
[学校メモ]
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