愛知県高校入試情報 小学・中学グリーンコース 東海
河合塾が作成する「愛知県高校入試情報誌サクセスデータ」より愛知県の高校入試状況を取り上げます。
2023年度高校入試日程:愛知県
愛知県
私立高校
- 推薦入試/特色入試
-
2023年1月16日(月)
- 一般入試
-
2023年1月20日(金)・23日(月)・24日(火)
公立高校
- 推薦選抜/特色選抜
同日実施 -
2023年2月6日(月)・7日(火)
- 一般選抜
-
2023年2月22日(水) Aグループ面接:2月24日(金)/Bグループ面接:2月27日(月)
愛知県の高校入試について
河合出版から発刊の「愛知県高校入試情報誌サクセスデータ」より、愛知県の高校入試の基礎知識を抜粋して掲載しています。
愛知県公立高校入試
公立高校入試の基礎知識
愛知県の公立高校では、2023年度入試から新しい制度になります。一般選抜で2校に出願できるのは変わりありませんが、学力検査はマークシート形式となり、1回になります。また、推薦選抜などの時期が早まり、一般選抜の合格発表もこれまでより早くなります。さらに、高校や学科の特色を生かした「特色選抜」が新しく導入されるなど、大きな変更があります。詳細について見ていきましょう。
各選抜における出願から合格者発表までの流れ
公立高校入試 推薦選抜
推薦選抜とは、その学校を第1志望としている人で、その学校が定める一定基準以上の学力、および諸能力を満たしていれば、中学校長の推薦のもとに優先的に入学を認められる制度です。
特色および注意点
1.対象校
すべての高校・学科で実施
2.出願
その学校(学科)が第1志望であることと、各高等学校が示す条件を満たし、中学校長の推薦が受けられることが出願条件
学区内から1校のみ受験可能
3.選考方法
書類審査(調査書など)・面接(10分程度)
(学力検査はないが、専門学科の一部で実技検査を行う)
4.選抜基準
次の基準が大枠としてあり、内申点などの詳細は各学校によって異なる
(普通科・国際教養科および国際英語科・総合学科などの場合)
ア 人物が優れており、運動、文化、芸術、奉仕活動等の諸活動(特別活動および総合的な学習の時間における活動を含む)のいずれかにおいて優れた能力・適性および実績等を有する者
イ 人物が優れており、恵まれない環境を克服し、向学心に富み、生活態度が他の模範となる者
ウ 人物が優れており、調査書の「学習の記録」が優秀である者
5.合格者枠
原則として
普通科は募集人員の10~15%程度
専門学科・総合学科は募集人員の30~45%程度
(イの選抜基準による合格者は、募集人員の5%程度)
6.合格率
合格者枠と志願者数により学校ごとに異なる
7.不合格の場合
同一校を含め、公立高校の一般選抜に出願できる
公立高校入試 特色選抜
特色選抜とは、高校や学科の特色を生かした新しい選抜制度です。専門学科や総合学科、コースを設置するなど特色ある教育課程を有する普通科、および地域に根差した教育活動を行っている高校のうち、一部の高校・学科において実施します。
※詳細は愛知県教育委員会からの発表をご確認ください。
特色および注意点
1.対象校・学科
77校1校舎 113学科で実施
2.出願資格
<農業、工業、商業、水産、家庭、看護および福祉に関する学科>
→その高校・学科の特色ある教育内容に関連する明確な進路目標と強い学習意欲を有する者
<理数、体育、外国語、国際教養に関する学科、総合学科およびコースを設置する普通科・特色ある教育課程を有する普通科>
→自然科学、人文・社会科学、スポーツなど特定の分野で優れた能力と顕著な実績を有する者
<地域に根差し、地域貢献を特色とする高校>
→その高校で学習する強い意欲と、地域社会に貢献する意志を有する者
3.選考方法
面接(必須)に加え、作文・基礎学力検査・プレゼンテーション・実技検査のうち1つを実施
4.選抜基準
将来の進路目標やその高校・学科で学ぼうとする意欲、学科やコースに関連する分野での能力・実績などを重視する(詳細は各学校・学科によって異なる)
5.合格者枠
各学校・学科の募集人員の20%程度までを上限とする
6.合格率
合格者枠と志願者数により学校ごとに異なる
7.不合格の場合
同一校を含め、公立高校の一般選抜に出願できる
公立高校入試 一般選抜
一般選抜とは、推薦選抜や特色選抜のあとに行われる1回の学力検査とAグループ・Bグループの面接のことを指します。面接を実施するかどうかは、各高校が決定します。Aグループから1校、Bグループから1校の計2校に出願できる(どちらか1校のみの出願でも可)ということから、第1志望・第2志望の区別をして出願します。学校によっては、第1志願者ばかりとなったり、あるいは第2志願者が多く、玉つき現象の影響を大きく受けたりと、学校によって状況が違うため、受験生の流れや実質的な難易度がつかみにくいのが大きな特徴といえます。
1.出願方法
愛知県の全高校は、下記のように、普通科は尾張学区と三河学区の2学区に、総合・専門学科は全県1学区に分類されています。さらにその中が群やグループに分かれていますので、以下に述べる流れにそって、注意して出願してください。
①居住地域によって出願できる学区が決定している(調整区域居住者は下記参照)
②尾張学区の場合は、学区内の1群と2群のどちらにするか決定する
③2校出願の場合は、同じ群のAグループとBグループからそれぞれ1校ずつ選択し、第1志望・第2志望の区別を決定する
☆2校出願の場合、「普通科」と「総合・専門学科」を併願することも可能です。
2.志願変更
出願後、倍率および第1志望・第2志望別にそれぞれ志願者数の発表があり、その後志願変更をする期間が設けられています。志願変更をする場合は、以下の点に注意してください。
① 同一学区内で1回に限る
② 普通科においては、同一群内に限る
③ 第1志望校・第2志望校のいずれか1校1学科に限る
④ 志望順位を変更できる
ただし、志願変更をせずに志望順位のみを変更することはできません。
みかけの倍率と実質の倍率
志願変更をするときは、特にその学校の倍率のもつ意味をしっかり理解しているかどうかがポイントとなります。図を使って説明してみましょう。A高校の場合は、4分の3が第2志望の人で占められ、そのうちの半分の人が第1志望校に合格して逃げてしまうと、当初の倍率に比べ実質の倍率はグッと下がります。(この実質の倍率に対して当初の倍率のことを、実質を反映していないので「みかけの倍率」といいます。)同じ倍率でも、B高校のように第1志望者が大半を占めている場合は、みかけの倍率と実質の倍率との差がほとんどないことになります。
3.学力検査と面接
一般選抜では、国数社理英の5教科についての試験が行われます。合否は、この学力検査と、面接(実施しない高校もある)および調査書等を総合的に判定することにより決定されます。
(国際教養科・国際英語科では、学力検査の外国語(英語)の得点を1.2倍する配点となります。)
4.合否決定のしくみ
「調査書(内申点)」「学力検査(当日試験)」「面接(実技)試験」を判定資料として順位付けを行い、合格者を決定します。
※面接・実技検査を実施するかどうかは、各高校・学科が決定します。
●校内順位の付け方
各高校が次のいずれかの方式を選択します。
※評定得点は、調査書9教科の内申点の合計を2倍にしたものです。
※学力検査は、各教科22点満点×5教科=110点満点です。
5.合格発表
Aグループ、Bグループともに同じ日に、合格者が発表されます。
第1志望校・第2志望校両校とも合格の場合は、第1志望校が合格となり、第2志望校の合格者候補から外れます。第2志望校では、受検者の中から該当者を繰り上げて合格候補者とします。この作業をくり返して各高校で合格者が決定していきます。
合格者の発表は、WEBと各高校における掲示で行われます。その際、その学校に合格の場合は「本校に合格」、もう一方の学校に合格の場合「(相手校に合格)」と記載されるため、どちらか一方の学校を確認すれば、第1志望校・第2志望校のどちらに自分が合格したかがわかります。(不合格の場合は、掲示されません。)
玉つき現象
入試難易度が高い高校Aに人気が集中して倍率が高くなれば、その次に位置する高校B(入試難易度が高い高校のすべり止め校)にはAで不合格になった生徒が流れてきます。すると、Bを本命にしていた人たちは、Aを狙っていた成績順位の高い人たちに押し出され、不合格になっていきます。こうした生徒の流れが一連の学校に沿って起こることを「玉つき現象」と呼んでいます。
例えば、Aを第1志望と考えている人たちの大半がBを第2志望(すべり止め)としている場合、Aの倍率が1.0倍のときは、こうした玉つき現象は起こらずBの合格ラインも低いところで定まります。
次にAの倍率が2.0倍のときは、半分の人たちがAを不合格となりBへ流れます。そして、Bを第1志望としている人たちはAで不合格になった人たちに押し出されてしまう形となり、当然Bの合格ラインも高くなります。
このように入試難易度が高い高校の倍率は、それに続く高校へ大きな影響を与えていきます。
2022年度 群およびA・Bグループ分け
尾張学区出願可能地域
三河学区出願可能地域
普通科
2023年度の群およびグループ分けは変更になる場合があります。
詳細は愛知県教育委員会からの発表をご確認ください。
- Aグループ
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尾張学区:尾張1群
旭丘、熱田、惟信、一宮北*、一宮南、内海*、江南、小牧、松蔭*、昭和、津島*、常滑*、豊明、日進西、半田東、緑、名東
-
尾張学区:尾張2群
一宮、一宮北*、内海*、大府、春日井、春日井西、高蔵寺、向陽、松蔭*、新川、瀬戸西、津島*、津島北、東海南、常滑*、長久手、名古屋南、明和、山田
-
三河学区:三河群
足助、安城、一色、岩津、岡崎、岡崎西、加茂丘、刈谷、国府、衣台、高浜、豊田北、豊田南、豊橋南、西尾東、福江、御津あおば※1、豊丘
- Bグループ
-
尾張学区:尾張1群
阿久比*、一宮西、犬山*、大府東*、春日井東*、菊里、木曽川*、小牧南*、武豊*、天白、東郷、富田、中村、名古屋西、鳴海、日進、丹羽、半田、東浦*、尾北、美和*
-
尾張学区:尾張2群
阿久比*、旭野、一宮興道、犬山*、大府東*、春日井東*、春日井南、木曽川*、北、五条、小牧南*、桜台、瑞陵、瀬戸、武豊*、千種、津島東、西春、東浦*、美和*、守山、横須賀
-
三河学区:三河群
安城東、安城南、岡崎北、蒲郡東、刈谷北、吉良、幸田、小坂井、時習館、成章、田口、知立東、豊田、豊田西、豊橋東、西尾、碧南、松平、三好、豊野
「*」が付いている学校は1・2群共通校です。
※1 2023年度より御津から校名を変更。
<稲沢緑風館>稲沢・稲沢東・尾西を統合して、2023年度より新たな学校を設置。群およびグループについては、愛知県教育委員会の発表をご確認ください。
専門学科
県内全域
2023年度の群およびグループ分けは変更になる場合があります。
詳細は愛知県教育委員会からの発表をご確認ください。
- Aグループ
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農業
安城農林、稲沢緑風館※2、新城有教館・作手校舎、半田農業
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工業
一宮工科、一宮起工科、春日井工科、工芸、常滑、豊田工科、豊橋工科、名古屋工科、碧南工科
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商業
愛知商業、一宮商業、岡崎商業、国府、津島北、半田商業、豊橋商業、若宮商業
-
家庭/福祉
家庭:安城、一宮、一色、岩津、大府、豊橋南、豊丘
福祉:海翔、高浜、宝陵 -
その他
旭丘<美術>、向陽<国際科学>、宝陵<衛生看護>、名東<国際英語>、明和<音楽>
- Bグループ
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農業
渥美農業、猿投農林、佐屋、田口
-
工業
愛知総合工科、愛西工科、岡崎工科、刈谷工科、工業、小牧工科、瀬戸工科、豊川工科、半田工科
-
商業
犬山、春日井泉※3、木曽川、古知野、成章、東海樟風、中川青和※4、名古屋商業、碧南
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家庭/福祉
家庭:春日井泉※3、吉良、古知野、桜台、佐屋、瑞陵、成章、桃陵、松平
福祉:古知野 -
その他
岡崎北<理数>、刈谷北<国際探究>、菊里<音楽>、瑞陵<理数>、千種<国際教養>、桃陵<衛生看護>、尾北<国際教養>、三谷水産<水産>、三好<スポーツ科学>
※2 稲沢・稲沢東・尾西を統合して2023年度より、新たな学校を設置。
※3 2023年度より春日井商業から校名を変更。
※4 2023年度より中川商業から校名を変更。
総合学科
県内全域
2023年度の群およびグループ分けは変更になる場合があります。
詳細は愛知県教育委員会からの発表をご確認ください。
- Aグループ
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犬山総合※5、蒲郡、西陵、瀬戸北総合、知立、豊田東、緑丘
- Bグループ
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岩倉総合、岡崎東、鶴城丘、杏和、新城有教館(文理系)(専門系)、知多翔洋、豊橋西、南陽
※5 2023年度より犬山南から校名を変更し、普通科から総合学科に変更。
調整区域居住受験生の学区外受験可能校
- 居住地・学区
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大府市および豊明市
尾張学区
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知多郡東浦町
尾張学区
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日進市および愛知郡東郷町
尾張学区
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刈谷市および知立市
三河学区
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高浜市
三河学区
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豊田市およびみよし市
三河学区
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知多郡南知多町篠島および日間賀島
尾張学区
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西尾市一色町佐久島
三河学区
- 学区外で受験可能な高等学校
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刈谷、刈谷北、知立東
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刈谷、刈谷北、知立東、高浜
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豊田西、衣台、豊田、三好
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豊明、大府、大府東、東浦
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東浦
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日進、日進西、東郷
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三河学区に属する高等学校
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尾張学区に属する高等学校
愛知県の公立高等学校全般に関する情報や入試に関する情報は、愛知県教育委員会・名古屋市立高等学校のホームページをご覧ください。
2023年度 愛知県公立高校 入試問題解答・河合塾分析コメント
2月22日実施
入試問題 解答・河合塾分析コメント
愛知県私立高校入試
私立高校入試の基礎知識
私立高校の特色
私立高校は、公立高校と比較するとそれぞれの学校の特色が鮮明です。また、系列大学をもっている高校や進学実績のある高校の人気が高くなっています。
そのため、不合格率がアップしている学校もみられ、単に公立高校のすべり止めとして私立高校をとらえることはできなくなってきています。
私立高校 推薦入試
推薦入試とは、その学校を第1志望としている人で、その学校が定める一定基準以上の学力、および諸能力を満たしていれば、中学校長の推薦のもとに優先的に入学を認められる制度です。
特色および注意点
1.出願
その学校が第1志望であることと、中学校長の推薦を受けられることが出願条件
2.推薦枠
募集人員の50~80%程度が主流だが、学校により異なる
3.選考方法
書類審査(調査書など)・基礎学力テスト・面接が主流で、作文を課す学校もある
4.合格発表
学校により異なるが、多くの学校がWEB発表
5.合格者
合格したらその学校へ入学することが前提なので、他の学校を受験することはできない
6.合格率
各学校からの正式発表はないが、一部の学校を除いて、90%以上がほとんどのようである
7.推薦入試を実施しない学校
東海高校
私立高校 特色入試
特色入試とは、その学校を第1志望としている人で、その学校が求める(育てたい)生徒像を満たしていれば、中学校長の推薦を伴わずに優先的に入学を認められる制度です。
特色および注意点
1.出願
その学校が第1志望であることと、その学校が求める(育てたい)生徒像に当てはまっていることが出願条件
2.推薦枠
推薦入試の枠内で、全体の募集人数の10%が上限
3.選考方法
自己推薦書・個別面接・学力試験などが主流で、「自己アピール」としてプレゼンテーションや実技の時間を設ける学校もある
4.合格発表
学校により異なるが、多くの学校がWEB発表
5.合格者
合格したらその学校へ入学することが前提なので、他の学校を受験することはできない
6.特色入試を実施する学校
2022年度入試は21校(名古屋11校、尾張8校、三河2校)
私立高校 一般入試
一般入試は、推薦入試および特色入試の合格者決定後、全募集人員から推薦合格者数を引いた数の定員枠をめぐって争われ、主に学力試験の結果によって合否が決定します(内申点や面接の内容が合否決定の要素になる学校もあります)。募集人員の80%を推薦・特色入試で確保する学校などは、一般入試の合格者の枠が20%となるため、狭き門のようにみえますが、実際はかなりの割り増し合格者を出す学校がほとんどです。
特色および注意点
1.出願
推薦入試・特色入試で不合格になった人、公立高校が第1志望の人も出願できる
2.一般枠
募集人員から推薦入試・特色入試合格者数を引いた数
3.選考方法
英数国理社または英数国などの学力試験のみが主流だが、面接を課す学校や、科やコースによって実技などを課す場合もある
内申点については、参考程度としている学校が多い
4.合格発表
学校により異なるが、多くの学校がWEB発表
5.合格者
他の学校を受験してもよい
6.合格率
正式発表をしない学校が多いが、ほとんどの学校でかなりの割り増し合格者を出すので、一部の人気校を除いて、実質倍率は2倍以下となる学校が多い
2次募集
主に入学予定者が募集人数に達しない高校で、公立高校入試の日程が終わった後に実施されます。国公私立高校のいずれかを受験し、いずれにも合格していないことが出願条件です。受験日が重ならない限りは複数受験することも可能です。
体験授業・イベント・資料請求
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