高等学校管理職・教員のための ICT教育の『始めかた』セミナー イベントレポート
管理職・担当教員の目線で学ぶICT教育の『始めかた』
高等学校において一人一台にむけた端末整備が進む中、端末を導入したもののどう活用すればよいか悩んでいるという声を多く聞きます。
河合塾ではそんな先生方を対象に、オンラインで「ICT教育の『始めかた』セミナー」を開催しました。
セミナー内では、教材の選び方、校内調整、実際の授業への導入方法まで、ICT教育の『始めかた』を管理職、担当教員それぞれの目線で、実例からご紹介しました。
イベント概要
- 講演内容
-
第一部:学校教育方針の視点から
講演者:桜丘中学・高等学校(東京都) 副教頭 関上 惠美先生
第二部:授業「AI英語」の実践 ~ICT教材Qureousを活用した授業展開~
講演者:桜丘中学・高等学校(東京都) 英語科教諭 細谷 幸啓先生
- 日時
-
2022年10月14日(金)15:30~17:00
- 対象
-
高等学校教員・教育行政担当者
特にICT教育にこれから取り組みたい、活用してみたいと考える
●学校管理職の方
●ICT担当教員の方
●教育行政担当者の方
- アーカイブ動画の視聴には下記のログインID・パスワードが必要です。
ログインID:ICTevent パスワード:hajimekata
第一部:学校教育方針の視点から
講演者:桜丘中学・高等学校(東京都) 副教頭 関上 惠美先生
関上先生からは、まず「ICT活用」は学校として推進したい方向性に基づいて生徒を育成するための「目的」ではなく「手段」であるとお話がありました。
そのうえで、ICT活用推進の際に管理職が留意すべきポイントとして、「担当者の業務負担」「費用負担」「費用対効果」について取り上げてお話しいただきました。
また、生徒のモチベーションを喚起するためには、「デジタル」ではなく「アナログの温かい気持ちと手間暇」が必要であるという点も添えられました。
第二部:授業「AI英語」の実践 ~ICT教材Qureousを活用した授業展開~
講演者:桜丘中学・高等学校(東京都) 英語科教諭 細谷 幸啓先生
細谷先生からは、河合塾開発/提供のICT教材「Qureous(キュレアス)中高英語」を活用した高校2年生での授業実践例についてお話しいただきました。
大学進学を目指す上で英語基礎力の補強が最優先課題の生徒が多数いる状況に対応すべく、AIを搭載した「演習メインのコンテンツ」であるQureousを導入された同校。対面授業とAIによる演習を掛け合わせ、文法基礎演習を個別最適化した「AI英語」の授業をスタートさせたとお話がありました。
そんな中で、生徒の自由意志に任せた活用では満足のいく結果が得られないと感じた細谷先生は、「成績算出・評価方法」や「シラバス」、「効果測定方法」において工夫をされたそうです。
最後に、ICT教材導入の過程において、全てが整ってから着手するのではなく、「スモールスタート」「スモールサクセス」を意識しつつ、徐々に理想の形へと近づけていくことが大切だと語られました。