ひきこもりから大学受験へ。無理せず突破する「受験戦略」と進め方 心と体のコンディションから考える、これからの進路と大学受験 | 河合塾COSMO
「ずっと家にいて、勉強についていけるだろうか」 「対人関係が苦手で、予備校に通う勇気が出ない」 「今の生活を変えたいけれど、無理に外に出ようとすると体が拒否反応を起こす」
もしあなたが今、自宅で過ごす時間が長く、将来への不安と焦りの中でこの記事にたどり着いたなら、まずお伝えしたいことがあります。 それは、「今の生活を変えなくても、大学受験の準備は始められる」ということです。
この記事では、検索で見つけていただきやすいように便宜上「ひきこもり」という言葉を使っていますが、私たちはこの状態を、決してネガティブなものだとは捉えていません。 それは、外の世界の刺激から自分を守り、次へ進むための力を蓄える「エネルギーの充電期間」であり、戦略的に使えば大学受験において大きな武器にもなり得る時間です。
本記事では、なぜ自宅中心の生活が受験に有利に働くのか、夜型のままでも始められる具体的な勉強法、そして高卒認定などを活用した「最短ルート」での合格戦略について解説します。 無理に性格を変えたり、明日から急に毎日登校したりする必要はありません。今のあなたのままで、合格への一手を見つけていきましょう。
ひきこもりの状況であっても大学受験がしっかりできる3つの理由
「ブランクがあるから不利だ」「精神的に弱いから続かない」 そんなふうに自分を責めていませんか? しかし、視点を変えれば、現在の環境は大学受験において「有利な環境」になり得ます。現在の状況をハンデとみなすことを脇において、ここでは「強み」として再定義してみましょう。
集団生活のストレスから離れ、自分のペースで没頭できる
全日制高校に通う期間には、受験勉強以外にも多くのエネルギーを使っています。学校行事、クラスの人間関係、通学時間、部活動などです。 一方、自宅を拠点にしているあなたは、場合によってはそれらの環境から受ける「対人ストレス」や「強制的なスケジュール」から解放されているともいえます。 外部のノイズを遮断し、自分の目的や興味ある分野、必要な科目だけに一点集中できる環境。これは、研究者やクリエイターが求める理想的な環境に近く、受験勉強に没頭するには非常に有利な条件なのです。
「今の環境から抜け出したい」という動機を強く持つことができる
なんとなく周りに流されて大学を目指すという動機とは異なり、一度立ち止まった経験を持つ人は、「この状況を変えたい」「今の自分から変わりたい」という力強いハングリー精神につなげることもできます。 「大学に行って新しい人生を始めたい」という明確な目的意識は、受験勉強の後半、苦しい時期を乗り越えるための力強いエンジンになります。あなたの抱える葛藤や焦りは、そのまま進路探しや進学へのエネルギーに変換できるのです。
高卒認定を使えば、効率的に早く受験勉強に専念できる
高校に通っていない、あるいは中退している場合、「高卒認定試験(高認)」を利用することで、高校3年間の授業をすべて受けなくても大学受験資格を得られます。 苦手な体育や家庭科などの授業を受ける時間を、すべて英語や数学などの「入試に必要な科目」の勉強に充てることができるのです。この「戦略的なショートカット」を使えば、効率的に志望校対策を進めることすら可能です。
いきなり「毎日通う」を目指さなくていい。段階的な勉強法
「大学を目指すなら、明日から朝起きて予備校に通わなきゃ」と思い込んでいませんか? 成長心が強く、自分に厳しい人ほど、そうした考えをもちがちですが、ときにはその「0か100か」の思考が、動き出しを重くしてしまうこともあります。 河合塾コスモでは、「通うことも休むことも断続的でいい」と考えています。まずは今の生活リズムのままでも、自然体でできることをスタッフと話し合いながら、丁寧に始めていくことを戦略の一つとして推奨しています。
まずは「自宅」をベースキャンプにする
いきなり毎日外に出なければと思うと、必要以上の負荷がかかってしまうことがあります。まずは安心できる自宅(ベースキャンプ)で、学習環境を作りましょう。 河合塾コスモでは「Google Classroom」などのオンラインシステムを使って、予備校の授業を自宅で受講できます。 生活リズムが夜型のままでも構いません。大切なのは「決まった時間に起きること」ではなく、「1日の中で少しでもペンを持つ時間を作ること」です。誰にも会わず、パジャマのままでも、学びはスタートできます。
週1回の「外出」を勉強のペースメーカーにする
自宅学習に慣れてきたら、あるいは煮詰まってきたら、週に1回、あるいは月に数回だけ外に出てみましょう。 「授業を受ける」ことだけが目的でなくて大丈夫です。「個別相談でスタッフと雑談する」「自習室の空気を吸いに行く」だけでも十分な「慣れ」につながります。 この「たまの外出」がペースメーカーとなり、社会との接点の中で、ちょっとした刺激を感じる経験が生活の中で積まれていきます。
エネルギーが溜まってきたら「居場所」を利用する
少しずつ外にいる時間が長くなってきたら、予備校の持つ「居場所機能」を使ってみましょう。 河合塾コスモには、勉強机だけでなく、農園やサークル活動、ソファでくつろげるスペースがあります。 「勉強しなきゃ」と気負うのではなく、「家以外の場所で、退屈なときにはゴロゴロもできる」。そんな余白の時間が、試験本番に向けた心身のコンディションを整え、受験に向けたスタミナを養ってくれます。
ひきこもりからの受験ルート比較(高卒認定 vs 通信制高校)
大学受験を目指すにあたり、高校卒業資格をどうクリアするかは重要な戦略です。主に2つのルートがあります。
人間関係を最小限にしたいなら「高卒認定」
「クラス活動や行事には参加したくない」「とにかく早く勉強に集中したい」という方には、高卒認定試験(旧大検)ルートがおすすめです。 試験に合格すればよいだけなので、人間関係の煩わしさが一切ありません。進学校を中退して難関大を目指す層などが、あえてこのルートを選び、時間を最大限に勉強へ投資するケースも増えています。
卒業資格と所属が欲しいなら「通信制高校」
「高校卒業という学歴が欲しい」「ゆっくりペースで再出発したい」という場合は、通信制高校への転入学が適しています。 レポート提出やスクーリング(面接指導)が必要ですが、全日制高校に比べて登校頻度は少なく、自分のペースを守りながら高校卒業資格を取得できます。
どちらも選べる「サポート校」という選択肢
「今の自分にどっちが合っているか分からない」という方も多いでしょう。そんな時は、河合塾コスモのような「通信制高校サポート校」の機能を持つ予備校を選ぶのが安心です。 最初は通信制高校(さくら国際高校など)での卒業を目指しつつ、もし「もっと受験勉強に時間を割きたい」と思えば高卒認定に切り替えるなど、入学後に体調や意欲の変化に合わせてルートを柔軟に変更できます。
大学受験を成功させるために「親」や「周囲」に頼ってほしいこと
自宅で過ごす時間が長いと、どうしても家族との距離が近くなりすぎることがあります。合格のためには、適切な距離感と役割分担が必要です。
勉強の管理はプロに任せる(親子喧嘩を防ぐ)
保護者の方が勉強の進み具合をチェックしたり、「起きたの?」と生活リズムを管理しようとしたりすると、お互いにストレスが溜まり、関係が悪化しがちです。 勉強の計画や進路探しの進捗は、予備校のフェロー(スタッフ)などの第三者に任せてください。 「家は休む場所、勉強や進路探しの進捗は外(プロ)」と役割を分けることで、家庭が「安心して充電できる場所」に戻り、結果として学習効率が上がります。
面接や小論文対策で「社会との接点」を少し持つ
最近の大学入試(総合型選抜など)では、面接やプレゼンテーションが課されることも増えています。 筆記試験は自宅学習でクリアできても、対人コミュニケーションは練習が必要です。 予備校のスタッフ相手に面接練習をしたり、小論文の添削を受けたりすることは、単なる受験対策以上の意味を持ちます。それは、少しずつ社会と関わり、自分の考えを他者に伝える練習の機会となるはずです。
ひきこもりから大学進学を目指す人を支える河合塾コスモ
不登校・中退生のための予備校としての実績
河合塾コスモは、38年以上にわたり、不登校や高校中退、自宅中心の生活を送ってきた生徒たちの大学進学を支援してきました。 「学校に行けなかった期間」を持つ生徒がマジョリティ(多数派)であるため、お互いの事情を深く詮索することもなく、独特の「居心地の良さ」があります。
「退屈しに来てもいい」自由な校風と居場所
コスモには「絶対に授業に出なければならない」というルールはありません。 来たけれど気分が乗らない日は、ラウンジで本を読んだり、サークルでものづくりをして過ごしてもOKです。 「なにもしない時間」を許容し、あなたの存在そのものを受け入れる。そんな環境だからこそ、安心して次のエネルギーを溜めることができます。
基礎からの学び直しと大学受験対策の両立
もちろん、学習面も万全です。「中学レベルから不安がある」という方のための基礎講座から、難関大学を目指すためのハイレベル講座まで幅広く用意されています。 あなたの「今のコンディション」に合わせて、無理のない学習計画をフェローと一緒に組み立てていきましょう。
よくある質問
Q. ひきこもりの期間は面接で不利になりますか?
A. 面接で空白期間について聞かれることはありますが、不利になるかどうかは、その空白期間に対してどのような価値を与えるかという「答え方」次第です。 「何もしていなかった」と解釈するのではなく、「自分を見つめ直す充電期間だった」「この期間があったからこそ、大学で〇〇を学びたいと強く思うようになった」と、前向きなストーリーとして語れるよう、フェローも一緒にあなたの自己理解の深まりと、考えの整理をサポートします。こうした自己理解の「深み」は、今後の進路選択に対しても有意義に働きます。
Q. 20歳を過ぎていますが、大学に行っても浮きませんか?
A. 大学には浪人生や留学生、社会人経験者など、多様な年齢の学生がいます。また、コスモから進学する生徒にも多くの20代の方がいます。あなたが気にするほど、周囲は年齢を気にしていません。むしろ、少し大人びた視点を持って、大学で専門分野を学んだり、専門家である大学の先生とディスカッションを重ねて学べることは、大きなアドバンテージになります。
Q. 体調が悪くて試験を受けられるか不安です
A. 受験本番の体調管理は誰もが不安なものです。コスモでは、体調に波があることを前提に、試験日程や受験科目、受験プラン、体調不安や障がいをもつ受験生へ大学が用意している合理的配慮の制度などをリサーチし、無理なく受験できるプランを一緒に考えます。
まとめ
「ひきこもり」と呼ばれる期間は、決して人生の停滞期ではありません。それは、あなたが誰よりも深く自分と向き合い、次の飛躍のために必要だった「戦略的待機期間」です。
大学受験は、今の生活をすべて否定して変わることではなく、今のあなたのままで、少しだけ視線を外に向けることから始まります。 焦らなくて大丈夫。夜型のままでも、家から出られなくても、つながれる場所はあります。
まずは河合塾コスモに、お気軽に相談しに来てください!オンラインでの相談も歓迎しています。



