美堂 梓さん【IT企業 人事】 教員・受検者の声 | ケンブリッジ英語検定|河合塾ケンブリッジ英語検定事務局
受検回数3回:
2019年3月 B2 First
2022年7月 C1 Advanced
2025年7月 C2 Proficiency
Qケンブリッジ英語検定を受けようと思ったきっかけを教えてください。
「国際的に知られ、英語力が伸びる検定試験」
最初のきっかけは、イギリスに移住された翻訳家の知人のすすめです。ご自身が徐々に段階を上げてC2 Proficiencyまで取得された方で、「ケンブリッジ英語検定の勉強をすると英語能力が伸びるし、海外でもよく知られている資格だからおすすめだよ」と言われました。実際に受検しようと思ったのは、仕事で求められる英語力が高くなってきたことが大きな理由です。
――Q現在はどんなお仕事をされているのですか?
IT企業で人事の仕事をしています。以前はメールで英語を使う程度でしたが、会議やプレゼンなどで英語を使う必要や、海外にある子会社の人事の方とのやり取りなどの場面が出てきたため、より高度な英語力をつけたいと思い、受検に至りました。
Qケンブリッジ英語検定の受検にあたって、対策はしましたか?
英語学習の教材はいたるところにある
技能ごとやレベルに応じた問題集(※)を購入し、技能ごとに勉強しました。ただ、試験の形式にとらわれすぎず、広く英語力がつくように勉強をしています。その結果、試験のスコアが伸びればいいと考えています。YouTubeで、ケンブリッジ公認のスピーキング試験の動画や、海外の英語講師による勉強法紹介動画を活用し、海外ニュースを使ったシャドーイングも行いました。
ケンブリッジ英語検定は「英検®」(実用英語技能検定 以下、「英検」)や「TOEIC®」と比べて「情報が手に入れにくい」「教材が見つかりにくい」と言われますが、実際には海外の書籍が手に入りますし、YouTubeなども含めて、幅広く“英語の勉強”と捉えると、教材はいたるところにあります。
- 『Listening C2』/『Use of EnglishC2』/『Grammar and Vocabulary for Advanced』などの書籍
Qケンブリッジ英語検定を複数回受検されているなかで、ペア型のスピーキング試験はどうですか?
楽しく話せて、細かいミスは気にしなくて良いと感じました
スピーキング試験はケンブリッジ英語検定の大きな特徴で、日本の試験とは違うと感じます。英語の検定試験で、背伸びをして高いレベルを受検しようとすることがあると思いますが、このペア型のスピーキング試験があることを考えると、かけ離れたレベルは受けにくいと思います。
試験に挑むときは、「どんな人とペアになるだろうか」、「相手に迷惑をかけないか」を考えて、緊張してしまう要素はあります。ただ、実際に受けてみると、スピーキング試験の雰囲気は良く、楽しく話せて、細かいミスは気にしなくていいのかなというふうに感じられました。試験の内容も、自分の話をして、自分の論理を展開するのが楽しいと思える人に向いているのでないでしょうか。
Qスピーキング以外の技能はどうでしたか?
技能ごとのスコアがわかるのは大きなメリット
受検したレベルに到達できなかったとしても、スコアで技能ごとの実力が客観的に把握できる点がとても良いと思っています。
受検する中で、日本語が母語の人にとってはリーディングが非常に難しいという印象を受け、これは努力してもできるようにならないのでは、と感じていました。しかし実際には、勉強すればそれなりに伸びたので、技能としては苦手じゃなかったのかな、と、自分自身の発見がありました。リーディングはひょっとすると英語だけではなく、大学受験の現代文の勉強でも、間接的に役立つかもしれません。
一方で、取り組みやすいと思えたリスニングが、努力をしてもなかなか伸びずに苦労するなど、自分の得意不得意を客観的に知ることができました。
Qケンブリッジ英語検定を受検して、ご自身の課題はみつかりましたか?
時間が少なくても継続的な学習が必要
継続的に勉強しないといけないな、と強く感じました。比較的英語が得意だったこともあり、これまでは試験の前にまとめてやるということをしてしまっていましたが、今回C2を受けるにあたって、きちんと時間を決めて定期的にやることをチャレンジしました。フルタイムで働いているため勉強時間自体はかなり少ない方だと思いますが、高いレベルを目指すにはコツコツと継続し、ある程度量をこなすことが必要だと実感しています。
――Q英語学習のモチベーションを保つ秘訣はありますか?
勉強時間を記録するアプリを使い、他の人がどの教材を使って、どれくらい勉強しているかを参考にしています。また、SNSで有名な英語の先生をフォローし、その人の勉強内容や進め方を参考にしており、それがモチベーションになると同時に、楽しみながら勉強できるようになりました。
同時に、自分に合わない勉強方法はやらないと決めており、定期的に時間が取れないことも考慮して、自宅でリラックスして一人で勉強するスタイルを基本としています。自分が楽しいと思える方法で、自分のペースを大切にしています。
Q今回、デジタル試験を受検されて、どう感じましたか?
書き直しをしたい時とても便利
デジタル試験は、心理的に最初とても抵抗を感じました。「ああ、ペーパーの時代に受かっておけばよかった」と。ただ、実際に受けてみると、日頃パソコンを使って仕事をしている環境に近く、開始してすぐに馴染めました。
特にライティングがペーパー試験と大きく違い、書き直しが簡単にできる点がとても便利だと感じました。
Q他の検定試験と比べて、ケンブリッジ英語検定はどうでしたか?
実際の仕事で役立つ英語力が身につく
「TOEIC® Speaking & Writing」や「英検」を受けたことがあります。
ケンブリッジ英語検定は、文章や相手の話を理解し、それに対して自分の論理を展開するといった高度な英語の運用能力が求められる点、一問一答形式ではなく深く考える必要のある問題が多い点が、他の検定試験と大きく異なります。
時には日本語でも答えにくい複雑な問題や、ネイティブの方でも難しいのではないかと思う問題もあり、ケンブリッジ英語検定を受検することによって、実際の仕事で役立つ英語力が身につくと思います。
また、連続したスケールで前後の級との比較ができる点(※)も、自分の成長を理解する上で非常に良いと感じています。
- 全ての試験で一貫したケンブリッジ英語検定スケールスコア(82~230)が使われており、異なるレベルを受検してもスコア伸長を比較することができます。また、同じケンブリッジのIELTSバンドスコアとの対照も確認できます。
Q今後、英語をどのように生かしていきたいと思っていますか?
専門的な内容にも英語で対応できる力をつけたい
仕事で英語を使う場面があり、特に会議や専門的な内容の書類などでは、日本語と比べて自分の英語力では表現できることが限られていると感じています。今後は、日本語を使う時とできるだけ差がないように、専門的な内容にも英語で対応できる力をつけたいです。
英語の勉強を続ける中で、仕事の場面では、つい「自分が聞き取れたか」「うまく質問に答えられたか」と、自分中心に考えてしまいがちですが、本来は会議の目的やプロジェクトの目標に貢献できたかなど、“達成できたこと”が重要です。ケンブリッジ英語検定のスピーキング試験には「Global achievement」という採点項目があり、まさに「英語を使って何を達成するか」を問うているものだと思います。
Qこれからケンブリッジ英語検定の受検を考えている方へメッセージをお願いします。
自身の英語力を一歩先に進めてくれる試験
海外でも共通のフレームワークであるCFFRに対応しており、「C2レベルです」「C1レベルです」と言えば通じることが多いです。グローバルに通用する資格・試験であることを理解し、その魅力を感じてほしいと思います。試験問題の質が高く、試験に向けて勉強することで英語力が伸び、英語に対する理解が深まるのがとても良いところであり、英語力を一歩先に進めてくれる試験だと思います。
2025年8月インタビュー
- 「英検®」は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
「TOEIC®」はエデュケーショナル・テスティング・サービス(ETS)の登録商標です。このコンテンツはETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。
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