受験対策をする 名古屋大学をめざす|河合塾の難関大学受験対策
名古屋大学をめざす受験生へ河合塾の進学アドバイザーがアドバイス
河合塾の進学アドバイザーである名大チューターが、名大受験のポイントと対策をアドバイス。チューターのアドバイスを基に、名大合格に向けて受験対策をはじめましょう。
名大入試の特徴
名古屋大学の入試がどのようなものか知っていますか?まずは入試の特徴についてご説明します。
名大入試は共通テストの配点が高い
名古屋大学は他の旧帝大(※)と比較して、たとえば文学部で共通テスト900点:二次試験1300点のように、共通テストの配点が高いです。共通テスト対策中心、二次試験対策中心というような偏りがあると合格できるような大学ではありませんので、バランスの良い対策が必要です。
※旧帝大:東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学
共通テスト対策はなかなか自分では勉強できないと思いますので、講習を利用しましょう。講習で受講する共通テスト対策講座は、理系は国語と地歴Bなどの社会、文系は理科基礎と倫理・政治経済などの社会、余裕があればリスニングがおすすめです。
文理別、教科ごとの特徴
英語は全統記述模試を難しくしたような問題
名古屋大学は、二次試験の英語は文理共通です。全統記述模試で出題される各部分をより難しくしたような問題です。特別な対策に時間を取るよりも、確実に語彙力や読解力を積み上げていくことが重要です。自由英作文も出題されますが、正しい英作文を書くためには語彙力だけでなく正確な英文法の知識が必要です。しっかり身につけましょう。
受験生は英単語中心の学習になりがちですが、熟語力も読解力につながります。英熟語の暗記もきちんと行いましょう。
理系の課題は理科2科目を同じ学力にできるか
理系の二次試験の入試科目は学部によって異なりますが、英語・数学・理科が基本で、一部の学部・学科で現代文が課されます。現代文は特殊な傾向の問題が出題されるわけではありませんので、きちんと勉強していれば受験者平均点を取ることはできると思います。高3生の2学期以降、共通テスト対策だけではなく過去問に取り組むなどの対策を行いましょう。
数学は出題が4問で、配点が500点の場合、1問あたり125点ほどになります。そのため、予想外の問題が出てまったく解けずに1問を白紙で提出するようなことになると、他の受験生に逆転される可能性があります。どの範囲が出題されても対応できるような対策が必要です。
また、数学は年度によって難易度の差が激しいです。2022年度入試は比較的取り組みやすい問題もありましたが、2023年度入試では思考力が必要で差がつきやすい問題が出題されました。過去問に取り組むときには、直近の問題だけでなく古い年度の過去問も解き、さまざまな難易度に対応できるようにしましょう。また、完答できない問題でも、部分点のために考えたことは必ず答案に残すよう普段の模試から心がけましょう。それが思考力をつけていくことにつながります。
理科は同じ試験時間内で2科目受けます。年度によって化学が難しかったり、物理が難しかったりと難易度が変わることがあります。化学が得意だから化学で点を取る、物理が得意だから物理で点を取るというような戦略をとると、その科目が難しくなったときに厳しくなります。理系受験生の最大の課題は、理科2科目とも同じ学力にできるかどうかです。
現役生の場合は、特に化学で知識量・演習量が多いため、秋の模試の段階ではまだまだ対策が追い付いていない場合が多いです。秋の模試で思うような結果が出なくても、理科は最後の3カ月で伸びるので、あきらめずに勉強しましょう。
医学部は難問をあきらめずに考え、1行でも表現する
文系はどういう方針で勉強するかが大事
文系の二次試験の入試科目は学部によって異なりますが、たとえば文学部は英語・数学・国語・社会です。数学の配点が低いので、多少数学が苦手な人でも頑張ってチャレンジできます。英語が得意な受験生が比較的多いので、全統記述模試のボーダー偏差値が62.5であれば、英語はもう1ランク上の偏差値65.0以上をめざしましょう。
逆に、経済学部は数学が得意な受験生が比較的多いので、数学はもう1ランク上の偏差値65.0以上をめざしましょう。
法学部は英語・数学・小論文です。共通テストの配点が二次試験より高い学部です。共通テスト対策と二次試験の英語と数学に対する取り組みの両立がより重要です。小論文の対策については、「基本的な小論文を書くためのルール」「その上で設定された問題文をきちんと読み取る現代文力」「自らの意見を論理的に書くための技術」と大きく3つの要素が必要です。特に課された問題文をきちんと読み取る現代文力が前提となるため、高1・2生の方は小論文対策の前に現代文力を強化してください。
このように文系では受験する学部によって、どういう方針で勉強していくか、どういうことに注意すべきかを確認する必要があります。受験科目について知りたい、どのように学習を進めていけばよいかアドバイスがほしいなどありましたら、ぜひチューターに相談してみてください。
合格できるのは復習がきちんとできている生徒
普段の授業の復習がきちんとできている生徒は合格しています。当たり前なことではありますが、復習をしっかりと行って基礎を身につけ、さらに応用力をつけることが大事です。再現性も大事なので、直後だけでなく1カ月後や2か月後に、まっさらな状態から自分で問題を解くことができるか確認しましょう。河合塾のテキストの問題はよくできていて、基礎から応用まで網羅されていますので、上手く使うと学力がつきます。
模試は自己分析で間違えた原因を確認しよう
模試の結果が返ってきたときに、ただ偏差値を見るのではなく、分野別・設問別の得点を見て、きちんと自己分析をしてほしいと思います。
自己分析で大事なことは、自分の答案をしっかり見て、どんなふうに間違えたのか確認していくことです。たとえば50点中10点しか取れなかった単元があったとして、実は計算ミスで20点落としているのか、本当に10点しかできていないのかで対策が違います。計算ミスで本当は30点を取れたならケアレスミスで点数を落とさないよう、答案の見直しなど試験中の確認を徹底するクセをつけることが必要ですし、10点しか取れていないなら間違えた原因を確認していく必要があります。たとえば学校で習ったばかりで演習が足りていなかったのなら、教科書の復習をしてから演習し、次の模試までには解けるようにする、などです。
このように自分の答案をきちんと自己分析して、基本から応用まで解けているかどうか、あらゆる単元がバランスよくてきでいるかどうかを確認して、自分の勉強に穴がないようにしましょう。
受験生へのメッセージ
名古屋大学は共通テスト対策と二次試験対策をバランスよく行うことが大事です。苦手な単元は教科書に戻って勉強しましょう。教科書は世界一、大事です。基本的なことはすべて教科書に載っているので、例題が解けるか確認しましょう。そうすると、気づくことがあると思います。
また、模試のところでお話ししたように、模試の結果を見て自己分析することが大切です。間違えた問題の根本を理解できているかを振り返り、できていない単元の基礎を身につけましょう。河合塾のテキストはよくできていて、できていない単元を河合塾のテキストで繰り返し復習することで、身につけることができます。
そしてその自己分析の結果を、自分の学習計画に落とし込んでほしいと思います。この自己分析を自分一人でするのは大変だと思いますので、自分の学習計画に迷ったら、ぜひチューターに相談してください。一緒に頑張っていきましょう。
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