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都市伝説も多い再受験の真実は!?

再受験生は入試に不利?多数の再受験組を指導してきたやまさんの見解をみてみましょう。

多浪生・再受験生・仮面浪人

高校3年生で受験する人を「現役生」、高校卒業後に受験する人を一般には「浪人生」などと呼ぶことはご承知でしょう。中でも浪人生は何年目の浪人かは人によります。浪人生の中でも1年よりも多年受験回を重ねる人を「多浪生」などという名称で呼ぶ人もいます。
現役合格できなかった場合は浪人することになる訳ですが、医学科受験生は高い学力が必要ですから、なかなか合格できない場合もあるようです。1浪で済ませるつもりがそういかないことも珍しくありません。2浪目や3浪目になることもあるでしょう。
我々予備校の窓口に、「今年で2浪目ですが…」「今年で3浪目ですが…」などとご相談に来られる方は普通のことで、4浪目くらいの人も何人かはおられます。実は医学科受験生が浪人を重ねること自体は、本人が気にするほど特殊な事例でもないのです。
中には「再受験組」の方もおられます。「再受験組」には、いずれかの大学に入学し、在籍した状態で受験しなおすいわゆる「仮面浪人組」と、一度卒業してから受け直す「卒後受験組」の2パターンの方がおられます。
さらに「卒後受験組」の場合、大学卒業後すぐに予備校に在籍して受験に臨む「社会人未経験組」と、一度会社などに就職して社会人経験を積んでから受験生に戻る、「社会人経験組」の2種類に分かれるようです。

「卒後受験組」にはそれなりの理由がある

これまで私がお会いした「卒後受験組」の人を思い返してみますと、再受験に至るまでには、自分の現在の状況から「医学の道」に転換する何らかの目的意識があることが普通です。
現在の高校のキャリア教育の中では、受験までに自分の適性を見極めて学部選択する機会が少ないものです。ですから、大学入学後に自分の将来のあり方を自覚するケースは少なからずあり、結果的にそれを目指すために大学を受験しなおすこともあるでしょう。
これまでに私がお会いした医学科「卒後受験組」の人の例を挙げると、技術者として就職したものの、救急医療の道に進む決意をして再受験した人、法学部を卒業したものの医療行政に取り組むビジョンを持って再受験した人、看護学科に進んだものの、医師としての立場でチーム医療を目指そうと再受験した人など、志望動機やその方向はそれぞれでした。しかし、いずれも具体的な目に見えるような目的意識をもって再受験に臨んでいたといえます。

再受験生の面接試験

ご承知のとおり医学科入試では「面接試験」が必須ですから、再受験生が面接の際に年齢と受験とのバランスから見て、これまでどうしていたのかなどの履歴を尋ねられることは普通のことです。面接試験を嫌がる再受験生は多いようですが、「気になる点」を尋ねるのは面接試験では当然でしょう。欠席日数が多い人はその理由を問われるでしょうし、現役年齢はともかく1~3浪年齢を越えて受験している人は、受験履歴や大学入学経験、卒後の履歴を問われるのは避けては通れません。
大学によっては「再面接」(延長面接)が行われるケースまであります。よくある「医学部受験都市伝説」では、「再面接に呼ばれた人は不合格になる」というものがありますが、それは正確ではありません。面接試験は多くの方に実施する都合上、次の順番の方に時間を食いこませにくいものですが、目の前の気になる方への質問を適当に置き去りにして進めない都合もあります。ですから、別室で「気になること」の延長面接をしておきたいということなのでしょう。再面接をされた人の中にも合格した方が多くおられることは、「都市伝説」が真実でなないことを証明しています。

「再受験生は不利」は本当か

結論からいうと、不合格の理由を「都市伝説」のせいにしていないのかというところが気になります。以前、本当にそのような都市伝説は真実かが気になったことがあり、3浪目以上の在籍生の合否状況を調査した結果を見てそう思っています。
国公立大を中心に検証したので、センター試験の成績と合否の関係を見てみたのですが、結論からいうと「不合格の一番の原因は成績が足りないことが原因」といえるように思えました。再受験生の多くは学習から遠ざかっている為に成績全般に不備のあるケースが多く、結果的にセンター試験での得点が低い人がかなりおられました。入試結果の基本は成績ですから、これが足りなければ当然合格率は下がるに違いありません。
また、再受験生はある程度の年齢になっている人が多いでしょうから、年齢相応の社会的な適応力や対人コミュニケーション力も必要とされるでしょう。18歳の現役生とは違うレベルを期待された状態で面接試験がスタートするはずです。

再受験だからということで「面接が不利かどうか」の情報ばかりを知りたがる人や、今の自分の境遇に満足できないから医学部を再受験するという程度の意識の人にも会いますが、そういう方は明確な再受験のビジョンをお持ちでないことが多いようです。私は個人的には、そういう方は今の自分のポジションを捨ててまで、難関な医学部を無理して再受験しなくてもいいと思います。
しかしその一方、成績として文句なく現役生や1浪生を凌駕し、志望理由や大学選択理由でも面接官を納得させる大人感覚を身につけていれば、彼ら「再受験組」の入試結果は違ったものになるに違いありません。再受験は、そこまでの決意を持って臨むべきではないでしょうか。

これまで私のクラスから合格していかれた再受験生の方は、30歳を越えた方が何人もおられました。成績はクラスでも上位、志望理由も大人を納得させる目的意識のあるものでしたから、彼らを合格させないことは「社会的な損失」だとさえ思えました。すでにドクターになられた方もおられます。成績と決意があれば合格できる…彼らの存在が「再受験生もがんばれば合格できる」ことの何よりの証明といえるでしょう。