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受験の友は、人生の友

互いに切磋琢磨できる仲間の存在が合格を導く要因となるかも!?

情報交換できる「学習グループ」の発生

大学入試の最終段階は「個人の成績」によるものであることは間違いありません。しかし、入試に至るまでの時間はとても長く、学習内容が自己本位のものに陥っていないか気になるところです、また、自分が対応できる問題レベルが、同レベルの受験生と同じ程度なのかという疑問も出てくるのが常です。
そういうことを反映してなのでしょうが、「よくできる受験生」の間で自己発生的にできるのが、「学習グループ」です。大げさな呼び名をつけましたが、これは同じような志望の人どうしが日常で学習内容を中心として情報交換を行う友人関係のことです。
予備校に通うメリットは、知識や演習力の習得だけでなく、そういったニュアンスを友人との間で確認する自己マネージメントも含んでいるといっていいでしょう。高校のクラス仲間でもよいですが、同じ目標レベルの人が集まりやすい状況からいえば、予備校はそれにピッタリの環境だといえます。
もっとも、ここで一つ考えなければならないことがあります。確かに目標を一にする者どうしが集まれば、成績をアップするためのモチベーションを保つことが楽になります。しかし、そのグループのあり方がどうかで、効果は良くも悪くもなることがあることに注意が必要だからです。

「学習グループ」のメンバーが重要

「学習グループ」という呼び名を勝手につけましたが、全員で集まって何かをしている訳ではありません。それぞれの人が別々に予備校の校舎にやってきて、自分のペースで学習をし、自分のペースで休憩をとる・・・たまに、例えば昼の休憩時間や授業後の時間などで、共有する時間を使って学習に関することを述べ合ったり、入試問題の情報交換をしたりする・・・そういったイメージです。
そうすると、短時間で「自分の状況」を他人と比較して、瞬時に割り出せるレベルの相方が必要になることがわかります。つまり、相手の学習状況を聞いて自分の位置づけを判断するでしょうし、逆に自分の学習状態から相手もまた同じことをする訳です。

メンバーは相互に影響を受け・与える関係

予備校にご相談に来られる方の中にはよく、「上のレベルのクラスにいる方が学力が伸びやすいのではないですか」という質問をされる方がおられますが、実際には必ずしもそうとも限りません。
具体的な例でお示ししましょう。先日、「高3生5月のマーク模試」と翌年「1月のセンター本試験」とを比較し、下位のクラスから上位のクラスまでの成績の伸び具合を300人程度検証しました。すると、当初からの伸び率だけに注目すれば、所属しているクラスレベルと伸び率との関係はあまりありませんでした。残念ながら上位のクラスにいてもさほど伸び率が大きくない人もおりましたし、下位のクラスにいる人でも驚くほど伸び率の大きい人もいました。
「上のレベルにいるから伸びるだろう」という自分の学力伸長を「グループだのみ」にする人は、残念ながら自身を磨く努力を置き去りにしてしまいがちです。学力伸長は、あくまで自分が学習することが基本です。ということは、「グループ」への考え方として、自分が「引っ張ってもらう」ためにあるのではなく、自分から「与える」側でもあると意識するべきなのだと思います。
ということは、常に自分の位置を確認する「学習グループ」とは、お互いに切磋琢磨している意識の高い人、かつ学力レベルが相応の人でないと、片方が寄りかかられることになってしまいます。

「学習グループ」は自主的な集団

予備校側で「グループ」を作ってくれという要望があるかもしれません。しかし、単に成績のデジタルな数字によって集団を分けることよりも、日常の「答案状況」や「問題へのアプローチのしかた」、どこまでを「ふつう」どこから「難問」と考えているかという思考レベルなど、アナログな感覚が常に日常学習にはあり、それらをどう感じているかということによって、グループは常にメンバーを変化させていることに注目する方が重要です。

河合塾の授業では、講義中に生徒を指して「解答」や「知識」を求める講師もいます。講義中に指されればその場で即答しなくてはなりません。なかなか迫力のある授業です。実は指される生徒はその授業では暗黙のうちに決まっており、それは「教卓の前」のあたりに座っている生徒たちです。瞬時に答えられれば授業はスムーズに進みますが、引っかかると授業のリズムを狂わせるので、うまく答えられなかった生徒は「皆に申し訳ない」・・・となります。そこで、「教卓の前」から「自主的」に「周辺部」に座る位置をずらし、代わりに答える自信のある生徒に「自主的」にメンバー交代が行われています。つまり、答えられるほどに演習をしている生徒は、この授業では「教卓の前」と「自主的」に自分たちで座る位置を決めているのです。

「グループ」は常に「物理的に集っている」とは限らない

言葉のニュアンスからいうと「グループ」はいつも一緒にいるという「絵」を想像する方がおられるでしょう。しかし、本当に学習をしている人は、必ずしも物理的に一緒に過ごしていることを指して「グループ」だと認識しているわけではありません。
少し前の話ですが、週に1回だけ集まって「問題研究」をしている生徒たちがいました。他の日はそれぞれが自分のペースで学習し、週に1回だけの研究会です。お互いに「これはよく見るパターンの問題」、「これは完答は時間内では難しいと思うがどうか」などをその時間を使って確認し合っていました。
5~6人程度のグループでしたが、結果として、彼らは全員京大か医学部に合格しています。つまり、グループとはモチベーションを維持し、学習レベルを高めることがメインで、物理的にほんの少しだけ共有部分があれば良いようです。
物理的には浅い関係のようですが、意識の部分では人生でもっとも深い状態です。このグループのメンバーこそ、本当のわかり合える友人なのではないかと思います。予備校の同窓生が意外とその後にも続いていることや、卒業後も河合塾を生徒たちが訪ねてくれることも、そんなところに理由があるのかもしれません。