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「たったこれだけのこと」が合格につながる

急がば回れ!使える知識とは優先順位がついた知識、なのです。

自分でも気づかない自分の傾向

優秀な受験生は、学習をしていく課程で自分の手法よりもよい方法やスタンスを得ると、取り入れようとするものです。その時「新しい気づき」を得ることになる訳ですから、「これまでの自分のやり方」だけではなく「新しいやり方」とのバランスを決めなくてはなりません。この時の行動にはその人の性格が出るものです。
学習スタンスの充実している人ほど「新しいやり方」をよく吟味して、「これまでの自分のやり方」とのバランスをとろうとします。多少時間がかかっても、結果として「これまでの自分のやり方」を置き換えることで「新しいやり方」を自分のものにしていくことができるのです。
一方でとにかく「これまでの自分のやり方」と「新しいやり方」の両方を持ち続ける人もいます。そういった人は、とにかくあれこれと知識量を豊富にしようとしているわけですが、その豊富なはずの知識が実戦ではうまく使えません。果たしてその理由はどうしてなのでしょうか。

使える知識とは優先順位がついた知識である

とにかくあれこれとすべての手法を自分の中に持っておこうとする人は、「教えられたやり方だけではなく、これまでの自分のやり方も持っておく」という「何でも蓄積型」の人になってしまいがちです。これまでの指導経験上、こういう人は日常の学習で「やり方」を吟味していないため、知識をいくつ持っていても、それを出す優先順位がついていないことが多いようです。ちょっと頑固なのかもしれませんね。
問題へのアプローチにせっかく「新しい方法」を知っているのに、つい「これまでの自分のやり方」の方を出してしまいます。人間は使い慣れた手法が出るものですから、自分の中で吟味していない方法は結局使われないものです。結果として、解答に行き詰まったり時間を浪費したりしてしまう状況を改善できません。これでは知識を増やしたつもりが、増やしていないのと同じことになってしまいます。
端から見ていると不思議なことですから、「どうしてこっちを使わなかったの?」と尋ねると、決まって回答は「後から考えたらそっちがよかったと分かったんです」というものです。しかし、「後から考えなくてもその場でそれができている人」がいる一方で、自分はそうではなかったということへの反省はなかなか出ないようですね。「学習したことを吟味して自分のものにするわずかな時間」を惜しみさえしなければ、きっといつかは変われるのに、と思うことがよくあります。急がば回れ・・・そんなことわざが思い浮かびます。

知識の優先順位をつけるために

河合塾の高卒コースには「定着度テスト」というものがあります。授業テキストと同様の問題を出題し、授業で教授した内容が習得できているかを見るためのテストです。高校でいえば定期テストに近いものでしょう。
テキストとほぼ同内容ですから、平均点は余裕で8割を越えており、彼らにとっては難度の高いテストとはいえません。しかし、私が関心あるのは何点とれたかではなくただ一点、「満点かどうか」だけです。実際、満点を取れる人を数えると、人数はそう多くありません。
実はこのテストは、学習したはずのことでほぼ同内容の問題なのに、満点でないことが「多くの気づき」を与えるものです。「習得できている」と思っている体感と、実際のアウトプットの現実は違うことを受験生が身を持って知るテストなのです。もともとこのテストの存在意義は、そこにあるといえます。
問題集をやたらめったらやって演習を増やす人がいますが、「薄く多くの問題にあたる手法」がいかに課題を含むかがわかるでしょう。「同じ問題を繰り返し解くことが無意味だ」という人は、「できた」か「できなかったか」の1点のみで物事を考えているに違いありません。しかし、優秀な受験生はもっと早く解けるようになることに価値を見いだすでしょうし、問題の中にある定理を見つけてどのような局面でも利用できるように、その定着を自分の中で行うものです。
「知っていること」が「使えること」ではありません。何度も同じものを学習することで「知っている」の優先順位が上位にきますし、使える場面も多くなります。日々の学習でそのことを「なるほど」といえる受験生かどうかが、この先の運命を分けるでしょう。

そんな当たり前のことを繰り返すことが受験の基本です。「たったこれだけのこと」を「本当だ」といえるまでに、何年もかかっている人がいることを知ってください。そして、「たったこれだけのこと」が、これから先の成績向上の可能性そのものに繋がっているのが受験の現実なのです。