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医師になる人には、教養が求められる

「最近、どんな本を読みましたか」は、医学科入試の面接の際によく訊かれる質問です。面接対策だけでなく、本を読む意義を再考してみましょう。

本を読む時間はないものか

医学科受験生は学習に余念なく、非常に忙しい日々を過ごしています。国公立大二次試験や私立大入試のためには、英語・数学・理科2科目が必要ですし、センター試験ではその他にも国語や地歴/公民の学力アップが必要です。国公立大を目指すならば、医学科への出願条件としてセンター試験の得点は最低でも85%以上必要ですから、かなりの学習時間を日々で費やす必要があるでしょう。
1週間の学習計画を立てると、ほとんどの時間資源を学習に費やしていることは間違いありません。ですから、「その他のこと」に時間の資源を割り当てることはできないと考える人は多いようです。

必要なら時間は作る

よく考えると、普通なら必要なことのために人は時間を作るものです。趣味の場合が多くはそうでしょう。音楽を楽しむ人ならその時間をどこかで見つけてくるのではありませんか。つまり、多くの人が「必要と感じていること」には時間を割くものだということでしょう。
受験生が「学習計画を立てる」というと、何だかすべての時間を学習に使わないといけないように思うようですが、そんなことはありません。必要なら「その他の時間」を作ればいいわけです。
誰しも計画を立てる場合、まずは「何に時間を割り当てるか」を考えた上で、それを1週間の「どの時間帯でやるか」と決めるものです。ということは、はじめに「本を読む時間」が自分の「割当項目」になければ、もともと実行されることがないことになります。受験勉強に忙しくて本を読む時間がないと主張する人の多くは、そのことを理解していない人が多いように思います。

「最近、どんな本を読みましたか」

さて、タイトルの「最近、どんな本を読みましたか」は、医学科入試の面接の際によく訊かれる質問です。私立医大ではおよそ6割近い大学でこの質問があり、最近では国公立大でも増えてきています。
面接者の志向や興味の方向性、日常で何を重視しているかなど、多くのコンテンツがこの質問に集約されています。また、内容を説明させることで「説明力」を試すこともできる質問です。
ところが、「最近はなかなか本を読む時間がなくて…」「受験勉強の期間が終わったら読もうと思います」などと答える人は、質問の本旨が理解できていないのでしょう。この質問の意味そのものをゼロにしてしまうことになります。そういうお答えでは、与えられた学業以外に自分の教養を深める意欲がないように感じますし、1年間のうちで紹介できる本もないようでは、計画力に乏しいとも感じさせることがないでしょうか。
ここはひとつ、相手に自分の志向をうまく伝えることができる本を1冊は読んでおいてほしいところです。別に医学系のことが書いてある本である必要はありません。むしろ、まったく関係ない本であるからこそ、その人の「人となり」を感じることができるでしょうし、自分も日s々の学習の緊張度から離れることができるようにも思われます。

これからどんな本を読みますか?

ここまで述べてきた「本を読むこと」は何だか受験対策のためのように見えるでしょう。しかし、これから忙しい日々を過ごしていくに違いない多くの方にとって、「本を読む暇がない」などということを、教養を深められない理由づけでいっていてよいものでしょうか。
これから多くの教養を増やし、日々の生活を豊かにしていくには、多くの本に接していってほしいと思います。それは、人としての教養や学力以外の力、探求力を深めてほしいからでもあります。医学科入試の面接試験で本のことを尋ねるのは、面接官がそのことをよく分かっておられるからではないでしょうか。
スタートを今しても後にしても、時間の余裕はいつまでも生まれないかもしれません。だったら学習計画を立てる時、それも織り込んだ計画を作れば、きっと豊かな受験勉強を送れるに違いありません。計画に読書の時間を入れた段階で、まだ一冊の本も読んでなくても、すでにその方の人間力アップは決まっているように思います。