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決断と行動が求められている

皆さんは、「カフェ勉」と聞いて、どのような状況を想像しますか?「カフェ勉」から読み取れる「学習に必要なこと」を考えてみましょう。

カフェ勉とは

そもそも「カフェ勉」というのは私の造語です。もちろん、辞書に載っている訳ではありません。これは、文字通り「カフェで勉強すること」そのものを指していますが、それと似たようなシチュエーションで学習する家庭の学習も同じといっていいでしょう。皆さんは「カフェ勉」と聞いて、どのような状況を想像されるでしょうか。
最近の大学生の方の中には、カフェやファーストフード店でテキストやノートを広げて学習している人がいるようです。一時は社会現象として、マナーの問題になったこともありました。これは、店舗が会話を楽しんでもらおうという空間づくりをめざし、お客さんの回転数を上げることで売り上げを伸ばそうとしているのに対し、学習者はできるだけ長くいられて、会話なしで緊張感のある空間を求める、ある種の矛盾によって発生している「事件」だといえるでしょう。
店から見れば長居して学習する人は煙たい存在ですから、一部のファーストフードの店が「学生の勉強お断り」の張り紙をしたことも、同情できるところです。

カフェ勉の問題点

結論からいうと、カフェで勉強することの問題点は「集中力」が欠けることです。理屈がどうのこうのというより、それは常識で考えても明らかなことではないでしょうか。
カフェで勉強する人には独特の感覚があり、少し緩めがお好みの人が多いようです。ふわっとした緊張感、いつ中断してもいいような集中力、雑然とした会話や音楽の中での取り組み、何か飲み物を手にしての緩やかな空間での学習が目に浮かびませんか。何とも「快適」な学習です。
驚くことに「それで集中して学習できるのか」と質問すると、多くの人が「特に問題ない」と答えます。決して彼らが強弁しているわけではなく、本気でそう思っている可能性が高いのです。理由は、その程度の集中力でこれまで困ることがなかったからです。つまり、到達目標が低ければそれでもよいだけなのです。
さらにそれが「快適」な環境なら、やめられませんよね。本来、自習室の快適さにこだわる人なら、静かであること、出入りが少ないこと、長時間使えることなどが「快適」な状態でなければならないでしょうが、「快適」の方向がズレているのです。これは「生活習慣病」のようなものです。

カフェの緩さを学習に輸入する人

成績の伸びは学習量に比例する…といわれます。その学習量を上げるには、「単位時間あたりの量」を上げるために集中しなくてはなりません。つまり、「集中力を上げる」ことが「学習量を増やす」ことなのです。ですから、学習内容を充実させると同時に「集中力を上げる」ために「ながら学習」の生活習慣を改善する必要があります。

校舎巡回して自習室を覗いていると、イヤホンをして学習している人が何人かいます。これも「ながら学習」、つまりカフェ勉の類です。イヤホン学習は「カフェ勉」をわざわざ自宅や自習室に輸入している状態です。
音楽を聞きながら学習している人に、「隣にいるイヤホンなしで集中して学習している人と、1週間後にテストでどちらが高得点か競え」といわれたら、この人たちは「絶対勝てる」といえるのでしょうか。きっと多くの人は、イヤホンをかなぐり捨てて勉強するようになるはずです。
つまり、直感では何が大切かを理解できるのに、それに目をつぶっている…。ズバリ、「カフェ勉」の人は本来あるべき学習の方法をわかっていながら、どこかで目をつぶっている状態…ということです。

自分の生活習慣を変える

問題は集中力の欠如ですから「ながら学習」をやめればいいわけです。「ながら学習」でなくても、自室以外のリビングやキッチンなど、家族がいる横で学習するようなケースでも、これと同じで集中力は欠けるでしょう。これも避けたいところです。
そういう人が学習効果をアップするためには、生活習慣を変えなくてはなりませんね。生活習慣を変えることは難しいようですが、それは徹底的に変えようとするからではないでしょうか。決して全部変える必要はありません。自分の日常の「一部を変える」決断があれば、それでいいはずです。
多くの人は自分の日常の生活を全部持ち続けて、その上で何かを少しだけ足して「成果を得る」ことを考えるでしょう。しかし、医学科受験の場合、その程度の「足せる分」ではまったく足りないことが大半です。つまり、合格に必要な学習量を入れる余地をつくるには、「自分の生活の一部を変える」くらいでないと入れきれなくなるはずです。
このことに早く気づいて生活習慣の変更を受け入れようとする人はいいですが、気づかないことにしてしまう人は自分の生活を変えない頑固な生活を送り続けるでしょうし、「カフェ勉」を続け、結果として「落ち勉」になってしまいます。

医学科受験に向けては、絶対に「自分の変化が必要」です。自分の生活習慣を持ち続ける人が、「完璧に自分にあう教材や方法」を探すことばかりにこだわるのを何度も見てきました。長い時間をかけた彼らの結論は…「そんなものはない」ということです。
彼らの結論は、「自分が理想の受験生になればいい」ということだったのです。だったら、できるだけ早く「理想の受験生に自分がなる」という発想を持ちたいものですね。そのためには、生活習慣を変える決断と行動が必要です。
自分を分析し、どこを変化させれば「理想的な受験生に自分がなる」のかを考えて決断し、行動する時、緩やかな「カフェ勉」が自分から遠のいていることに皆さんが気づけるはずです。