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2016.12.20公開

マークシートと友だちになる

マークシートに関する注意点は?ほんの少しのロスが合否の運命を分ける!?見落とし勝ちなポイントを再度確認してみましょう。

大学入試センター試験といえば、マークシートですね。受験生の皆さんはどれくらいマークシートに親しみを持っているでしょうか。ご承知のようにマークシート方式では、シートに塗られたカーボンを読み取るので、鉛筆でマーク記入をします。大学入試センター試験の要項を見ると、H、F、HBの鉛筆を使用するように書かれています。

実は、デジタルなデータに解答を変換するマークシートですが、その前段階では意外とアナログな一面を持っています。ご存知のように河合塾でもマーク模試を実施していますが、実施時には意外なエラーに出くわすこともあり、新しい発見もあるものです。 以下、いくつか注意点を見てみましょう。

「マークシートはちゃんと塗る」

皆わかっているはずなのに、どういう訳かどうしてもその通りにできない人が混じっているのは不思議です。「どうしてこんなに薄いのだろう」とか、逆に「どうしてこんなに濃いのだろう」などのシート、「デッサンのように斜線で器用に塗られている芸術的な」シート。薄いと「読みとりエラー」の恐れがあり、濃いとカーボンが引きずられて余分なマークをしていると機械が判定しないとは限りません。

鉛筆を回す癖のある人もマークシート方式の試験では要注意です。うっかり鉛筆を机に取り落とし、鉛筆の先がチョコンと当たると「ダブルマーク」といって、「一列にマークを二つ塗ったエラー」となることもあります。

「記入ミスがないか一つ一つチェックする」

模試の時は「本試験ではないから」とタカをくくっているのか、受験番号や選択科目を塗り忘れたり、塗り間違ったりの間違いは結構多発します。本番のセンター試験では受験番号で一人分の成績をくくる訳ですから、受験番号のマークがないと得点が行方不明になってしまいます。

「転記の時には集中して」

問題冊子の選択番号を○しておいて、後からまとめてマークシートに転記する解答方法の人も注意が必要です。あまりまとめて塗ると、途中で段ずれした時にどこからズレたのかがわからなくなってしまうからです。段ズレで数十点失った生徒も過去にはいますから、笑いごとではありません。ある程度のまとまりで、小まめに塗ることをおすすめします。

「自己採点を正確に」

前年受験した人たちに、成績開示で明らかになった「正規得点」と「自己採点」の結果が同じかどうかを尋ねると、ほとんどの人が一致しません。誤差は数点程度が大半なので影響は少ないのですが、中には30点くらい違う人もいます。センター試験は受ける日だけでなく、自己採点までを含んだ「自己管理の試験」でもあるのです。

「マークシート作成の訓練をする」

センター試験の過去問演習では、「マークシート作成時間」を想定した訓練も欠かせません。自宅学習する際、問題傾向に慣れることに固執しすぎると、本当にマークシートを塗らず、「問題番号にチェックする代用演習」ばかりする人が増えます。これでは、「物理的に塗ること」の手間と時間を無視しがちになり、本当にマークシート作成にかかる時間との落差を無視しがちです。実際にやると自覚できますが、番号チェックや段ずれに注意しつつ作業すれば、マークシート作成は結構な時間がかかります。「マークシート作成時間」を見誤れば、解けるはずの問題を解く為の時間を失うことにもつながります。

センター試験は2日間の長丁場です。片時も集中力を切らさないで初歩的なエラーを防ぎ、「ほんの1点のミス」、「ほんの数分のロス」を防ぎましょう。センター試験の60分や80分の試験時間では、このほんの少しのロスが合否の運命を分けるでしょう。それが「医学科受験者」に求められるセンター試験のレベルなのです。