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国公立大医学科出願決定の要素 知っ得!医学部合格の処方箋 知っていますか?~知識編~ | 知っ得!医学部合格の処方箋 | 医の知の森<近畿地区医学科進学情報センター>

合格に関連する最大の要素は「人間」なのです

二次試験まで夏休み1回分の日数があるなか、強気、弱気、強情、頑固、堅実、放蕩、杜撰・・あなたは自分の成績をどちらに向けますか?

大学入試センター試験の終了

2020年1月、ついに最後の大学入試センター試験が終了しました。河合塾のホームページにはセンター試験の終了後に、順次問題が掲載されます。それとともに、「予想平均点はやや下降」という予想が合わせて出されていましたが、私は問題そのものを見た時点で「これは予想平均点以上に出来ていない生徒が出るな」と感じました。
これは不思議な感覚です。指導の経験によるある意味直感的なものといってもいいかもしれません。問題を見た時に実際何人かの生徒の顔が目に浮かび、同時に「きっとこの子では得点できていないだろうなぁ」という胸騒ぎを覚えるのです。丸一年一緒にやってきてこの日を迎える訳ですから、彼らは自分の子供のような感覚で、まるで見えない糸がつながっているようです。
私の場合は近畿地区全域から中四国と北陸地区の医学科のボーダーラインを設定していますので、他の校舎の人よりも早い段階で全体の概況が見えてきます。2020年度のセンター試験では、突出した高得点の生徒は少なく、そのうえ、得点率85%を下回る生徒はかなりの数います。
世間では、来年から「大学入学共通テスト」になるので、それを嫌って受験生が安全な出願にシフトしているという話題で持ちきりですが、私の近くの医学科受験生は「そんな先」のことを気にしている風情はないようです。彼らにとって大切なのは、「今」目の前の出願を国公立大医学科受験に結びつけられるかどうかなのです。
センター試験終了直後、多くの方は心理的に余裕のない状況に陥ります。試験というのは、想定どおりに得点ができるとは限らないわけですから、無理もありません。今年のセンター試験の平均点の低さから考えて、出願に迷いがある人は多いです。難度が上の大学か下の大学かの選択や、場合によっては医学科そのものの出願を躊躇するケースなど、人によって悩みのポイントは違います。
多くの生徒さんが私に出願相談しに来られますが、私はできるだけ「やるかやらないかで迷ったら、やる方をとりなさい」と叱咤激励しています。不思議なもので、迷っているといいながら実は「この大学に出願したい」と顔に書いてあるわけです。だから、勝負ポイントだと思ったらやるべき方に背中を押すわけです。この原稿が世に出るころ、すでに出願面談は終了し、多くの人が出願手続きを済ませていることでしょう。皆さんはチャレンジ組ですか、それとも安全志向組ですか。

一つひとつの大学の状況と本人の状況をぎりぎりまで見極める

とはいえ、デタラメに背中を押すだけで受験生を突撃させている訳ではありません。限られた時間で受験生本人の資質を考え、今のセンター試験の持ち点でどの大学に出願することが妥当かを、客観的に考えることが指導者には必要です。
国公立大学はそれぞれの問題レベルが違いますから、出願先に応じて合格に到達する得点は違います。他の学部と共通の問題が出題される大学、単科医大として高い出題難度の大学、名前は総合大学ながら、問題の一部もしくは丸ごとを医学科のみ差し替えて出題している大学など、問題レベルもまちまちですから、単に「医学部」とひとくくりにすることはできないのです。
今、目の前にいる受験生に対して、様々な状況を検討して出願を決定するのが医学科受験の指導者です。合格に必要な得点を取るためには、どの大学の問題が適切か、センター試験の得点と合算した時にそれで合格のレベルに達するのか、そのためにこれから30日の学習と訓練で間に合わせることができるのか、この生徒の性格はそれに見合うものなのかなど、複雑に絡み合う様々な状況を総合的に判断し、出願大学を決定するのです。

夏休み1回分の日数がある

国公立大出願が終わると、いよいよ本格的に二次試験に向けての学習がスタートします。どういう訳かこの時期は「もうすぐ本番」という意識を持ちやすく、気がそぞろになりがちです。
そこで私は生徒の皆さんに言う訳です。「8月のはじめ頃に、9月1日にテストをやるから勉強してきなさいと言われたら、どう思うか」と。きっと生徒の皆さんは「テストまで一ヶ月近くあるから大丈夫だ」というでしょう。
そこで落ち着いて考えてみれば、二次試験まで学習をする「今」は、日数的には「9月のテストを控えた8月初旬」と同じようなものです。二次試験まで30日弱の日程がありますから、いくらでもやることを見つけることはできますし、対処もできるはずです。
やや背伸びした大学に出願したとしても、そこでこれまでの学習を綿密に仕上げれば十分に合格まで到達するはずではないでしょうか。私が「やるかやらないかで迷ったら、やる方を取りなさい」というのは、これだけ与えられた時間をいかに有意義に使うかには理屈ではなく、覇気が関係するからです。どんなに成績がよくても、逃げを打った出願をしたり、センター試験の高得点にあぐらをかくような学習を続けていたりすれば、きっと逆転されてしまうでしょう。その逆に「絶対に合格してやろう」という覇気があれば、最大の集中力を答案に流し込むことができるに違いありません。

データを分析し、成績を最大に検討して出願をするわけですが、合格と不合格が、いい意味でも悪い意味でも「そのとおり」に出ないことがあります。なぜなら、合格に関連する最大の要素は「人間」だからです。強気、弱気、強情、頑固、堅実、放蕩、杜撰・・・目の前の「この生徒」は自分の成績をどちらに向けるかを検討すること、それが出願検討最後のエレメントです。

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