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運命を決める、受験スケジュール

あなたはどのように受験スケジュールを組みますか?やまさんの長年の経験から導かれた回答は…!?

受験スケジュールを検討しよう

受験スケジュールを作成するため、まずは各大学の試験日をチェックしてみましょう。国公立大は前期・中期・後期の試験日が統一されている一方、私立大の試験日は各大学が独自に設定しているため日程に幅があり、1月下旬から2月中旬にかけて、ほぼ連日並んでいます。各大学とも試験日を他大学とバッティングさせると受験生を集めることができないため、試験日を上手く住み分けて、ある程度は重ならないように工夫しているようです。
試験日は各大学とも基本的には二つに分かれており、「一次試験」で学科を課し、その合格者に面接・小論文などの「二次試験」を行う仕組みです。しかし、短い期間に各大学が「一次試験」と「二次試験」の両方をつめれば、スケジュールは間違いなく混雑します。
ですから、いくら大学が日程を住み分けしようとしても、「一次試験」どうしが重なる大学は多少出てきます。その場合、どちらの大学を受験するかを選択することになるでしょう。また、前半日程で「一次試験」を終了した大学の「二次試験」が、後半日程で他の大学の「一次試験」に重なることもあります。
その場合、「二次試験」を受験する前提で、その日を「空けておく」人は多いようです。しかし、もしもその大学の「一次試験」が不合格なら、せっかく空けておいた「二次試験」用の予定日が、ただの空き日になってしまいます。そこでそれを見越して、受験済大学の「二次試験」予定日に、敢えて他大学の「一次試験」が重なるように出願し、合否結果がどちらになっても、日程がロスしないような職人芸のようなスケジュールを立てる受験生もいます。
次に、試験会場への物理的な移動も考慮しておきましょう。大学によっては「外部試験会場」を設置している場所が限定されているため、会場への移動を考慮して前後の受験大学を決める必要があるからです。
本学会場でのみ試験を実施する地方の私立医大の場合、他の大学との連続受験は体力的にかなりきついものです。私立大試験の1科目めは朝9時~10時スタートです。少なくとも試験当日無理なく間に合うように、前日に移動しておかなければなりません。ですから、受験スケジュールを作成する時は、試験後に翌日に向けての移動が発生することも考えておく必要があります。
大学が「外部試験会場」を設置している地区を見ると、特に東京や大阪に設置していることが多く、すべての大学の受験会場を都市部でそろえられる可能性があります。ですから、東京や大阪に連泊しながら受験する方法を検討してみる方法もあります。
大阪在住の受験生が東京の大学との受験日程を調整した結果、自宅近くの大学をわざわざ東京で受験し、スケジュール全体の移動ロスを防ぐことも珍しくありません。「自宅から行ける距離の大学だから本学で受験する」という固定的な考え方を変えてしまえば、全体のスケジュールは立てやすくなります。

以上のことを考慮しながら受験スケジュールを設定していくと、私立大医学科の受験スケジュールは複雑にならざるを得ないようです。

連続受験の指導経験より

私立大医学科の「一次試験」や「二次試験」のバッティングを避けながら、さらに会場の移動日も考慮し、受験難度も検討して複数大学の試験日を選択すると、どうしても結構な連続日程のプランが出来上がってしまいます。ここで多くの受験生が不安になるのは、何日くらい「連続受験が可能」なのかということです。
受験生が気にする「連続受験が可能」の内容は、もちろん体力的にも成績的にも影響が出ないで受験可能な連続状態のことを指しており、スケジュール上で単に「連続で設定できる」ことを指しているわけではありません。
ここで少し、古い時代のお話をしましょう。1990年代の頃、もともと連続受験の話が一番注目されていたのは、医学科受験生ではなく私立大文系の受験生でした。バブルの頃、私立大文系学部といえどもそれなりの難度でした。しかも、どの大学の学部も試験日程が1回しかなく、合格するにはとにかく何日も受験するのが当たり前だった時代があるのです。
ところが、私立大文系学部が受験生を確保するため、同じ学部に複数試験日を導入したり、科目や方式の違う試験日を別に設定したり、徐々に試験日のバッティングが解消され、さほど試験日を考慮しなくてもよい状況になってきました。
現在は受験生の減少と、そういった試験日の複線化によって、私立大文系学部の入試の難度は多少の落ち着きを見せています。そのせいか、予備校での指導も少し甘めになってきているところがあり、受験スケジュールの説明時にも、「3日連続の受験は極力避ける」ようにすすめているのが現状です。
しかし、医学科受験生にとってこれは理想論です。連続試験日はできれば避けたいところですが、私立大の医学科は試験日がほとんど複線化していません。つまり、昔の「バブル期の私立大文系学部の連続受験時代」と何ら変わらない状況だといえます。
ならば、その時代の経験がそのまま「連続受験が可能」な日程の判断にも生かせるというものです。実は私も古い時代は私立大文系クラスの担任もしており、バブルの全盛期には生徒とともに、連続受験全盛期の受験スケジュールを立てていました。中には、関西の私立大を6日連続受験、1日の移動日を挟んで関東の私立大をさらに6日連続受験という猛者までいました。そこまでいかなくとも、3日連続受験、4日連続受験、5日連続受験の生徒など、多様な連続日程の生徒を指導した経験は、今の医学科受験生の連続日程指導に大いに役立っています。
結論からいうと、当時の私立大文系クラスを指導した体感では、3日連続受験は余裕、4日連続受験も可能、ただし5日連続受験は「人による」状況で、普通の体力の人は原則不可だと思います。どうやって可・不可を見極めているかというと、その生徒の成績状況から見て相応しい合否が出ているかどうかという、担任としてのアナログ感覚です。3日・4日連続受験の結果の合否は、不合格になった場合でも「しかたない」と思える勝負ポイントでしか発生しませんでした。しかし、5日以上連続受験をした生徒には、「なぜこの大学で不合格?」と思えることが何度も混じっていた経験があるのです。
イメージとしては、4連続までは誰でも可、5連続はできれば避けたいところです。敢えて場合分けするなら、「体力のある人は可」で「体力に自身のない人は不可」です。もしも5連続受験を敢えてやるなら、5日めに受験する大学が自分の志望順位の上位にあるようなスケジュールの組み方は、おやめになった方がいいでしょう。
連続受験で睡眠時間の不足や集中力の欠如などもあるでしょう。日頃はやらないミスをする可能性も高くなります。しかも、これは私立大文系学部の入試ではなく、医学科入試です。数点の失点が及ぼす順位の変化は比べようもなく鋭く反映されるに違いありません。
もっとも、医学科受験の場合「一次試験」の連続が4日までと思っていただければよいでしょう。「二次試験」が中に挟まっている場合には、途切れていると考えてもかまいません。
連続日程と合否の関係は、統計をとったところで「その成績に相応しい合否といえるか」を見極めるのは難しいといえます。口幅ったいようですが、こういうことが指導できるかどうかは、あくまでベテランの担任かどうかの経験によります。
医学科受験には連続日程で受験に望む「気合い」が必要です。「3日連続受験はやめたい」などという人がいれば、私はおそらく「甘いことをいってはいかんよ」といいますし、5日連続受験のスケジュールを立ててくる生徒には、それに見合うほどの体力のある生徒なのかを見極めて指導します。

受験はデータや情報だけでは乗り切れないものが含まれます。なぜなら、指導はあくまで「人がする」ものだからです。予備校に在籍する意味は、このためにあるのかもしれません。
そこで、受験生の皆さんに敢えて問います。「皆さんは誰の言葉を信じて受験スケジュールを立てるでしょうか。それが皆さんの運命を決めるとしたら。」