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偏差値と順位の関係は如何に 知っ得!医学部合格の処方箋 知っていますか?~知識編~ | 知っ得!医学部合格の処方箋 | 医の知の森<近畿地区医学科進学情報センター>

国公立医学科へのチャレンジ権は上位1割にのみ与えられる!?

医学部医学科入試は1点未満の同番・同着の接戦が繰り広げられている、という真実を知ると「合格の入り口」が見つけられるのです。

模試は判定を見るだけでよいか

河合塾では、全統記述模試で「A~E」のアルファベットを使用した合格可能性判定を表示していることはご存じの方が多いでしょう。判定は、模試を受験した人にとってもっとも大きな関心事に違いありません。合格可能性判定は、モチベーションを保つ上ではかなり重要な要素になるはずです。
確かに自分のクラスで模試を返却する際、ほとんどの人はまず「判定」を見ています。しかし、多くの人はあまり詳しくその意味を考えていることは少ないようです。DよりCがよく、それよりBやAがいいんだろう…程度でしょうか。もちろん、それは当たり前のことです。もっと重要なことは、それにどのような意味があるかということです。では、この意味をよく考えてみましょう。

全統記述模試に見る河合塾の大学のランク設定

模試の判定を説明する上では、まず本番の「入試結果」と「模試成績」をどう結びつけているか知る必要があります。
河合塾では「合格者」と「不合格者」の前年受験した模試を調査し、「偏差値2.5ごと」に区切って、それぞれが何人いるかを調査しています。例えば偏差値「62.5~64.9」の成績のうち、合格者が何人で不合格者が何人か…次の「65.0~67.4」ではそれぞれ何人か…というように、合格者・不合格者のそれぞれを「偏差値2.5ごと」に検証するわけです。

少し細かいお話をすると合否判定に使用される集計偏差値は、実は大学による「入試科目の配点」を加味した「評価偏差値」です。つまり、大学の配点によって科目ごとに偏差値を大小させて換算しています。
英語の配点が小さい大学ではその比率を小さく、理科の配点が高ければ、その比率を高く換算して総合の「評価偏差値」を出すわけです。ですから、配点比率によっては一人の人がある大学での評価偏差値が「62.9」でも、他の大学では「61.1」になるような場合もあります。すると、同じ人がある大学では「偏差値62.5~64.9」の成績帯に集計され、別の大学では「偏差値60.0~62.4」の成績帯に集計されることになります。

各成績帯の「合格者」と「不合格」が出たら、それがほぼ同数の成績帯、つまり「合格率50%」の成績帯がどこかを探します。当然その位置は、大学によって違います。そこがその大学の入試の「実態ランク」ということになるわけです。
つまり、「ランク」とは「合格可能性が50%の成績帯(偏差値2.5刻み)」のことを示しています。

入試の「実態ランク」から「予想ランク」へ

受験生は毎年、志望にトレンドがありますから、「実態ランク」を固定して使い続けるわけにはいきません。模試ごとに今年の志望動向の増減を検証しながら、年度当初に検証した「実態ランク」から、次年度に向けてより相応しい「予想ランク」に置き換える必要があります。
よく驚かれますが、全国の何千件とある大学の入試区分すべて、河合塾では1件ずつすべて人が検証しながら手作業でランク設定しています。医学科のランク設定は、特にベテランの担当者が分担して設定していますが、それでも予想には相当神経を使います。
現在、判定用に使用している偏差値帯の最上位は「72.5以上」で、ここは「M1」ランクと呼ばれます。因みに「M1」は、東京大の理科三類と京都大の医学科の2つに対応させるためにできたランクです。
さて、それに続く「70.0~72.4」が「M」ランク、さらに一つ下の「67.5~69.9」が「00」ランク…そこからの「2.5ごと」は「01」「02」と数字のランクになり、一番下の「35.0~37.4」が「13」ランクです。しかし、大学によっては対応偏差値「35.0未満」の場合もありますから、「BF(ボーダーフリー)」に設定されるものもあります(言葉を変えると、受験者全員が合格、というケースです)。

偏差値と判定

ランク設定を書き連ねましたが、ここで「予想ランク」と「判定」の関係をはっきりさせておきましょう。
受験生が全統記述模試で「ある大学」を「受験届」に記入したとしましょう。すると、その人の成績はその大学の「評価偏差値」に換算されます。もしもその人の対応した「評価偏差値」が、その大学の「予想ランク」とピッタリ同じ偏差値帯になると「判定C」となります。ここがポイントです。
あとは、これを中心に「2.5ずつの集計」単位で1つずつ判定をずらして対応させていきます。以下の<表1>にイメージを整理してみましょう。

<表1>全統記述模試判定イメージ

判定

判定A

判定B

判定C

判定D

判定E

イメージ

判定Cより「+5.0」(判定B+2.5)以上のランク

判定Cより「+2.5」上のランク

合格可能性50%のランク(予想ランク)

判定Cより「-2.5」下のランク

判定Cより「-5.0」(判定D-2.5)以下のランク

ちなみに、「判定C」は統計的に考えると「合格可能性が50%」ですから、2大学受験すれば1つは合格が出るということです。これは我々から見たら、「受験すべき判定」です。
とはいえ、医学科入試の「予想ランク」は最下位でも「02」ランク(偏差値62.5~64.9)までしかありませんから、かなりの成績がないと「判定C」は出にくいものです。仮に逆転をねらうとしても、「02」ランクの1つ下の「60.0~62.4」の「判定D」の偏差値帯にはいたいものですから、なかなかシビアなところです。

偏差値と順位を見るリアリティ

前置きが長くなりましたが、ここで模試の偏差値と順位の関係を見ていきましょう。あくまで話を単純にするため、国公立大理系型の「全科目の相加平均」での成績に注目してみていきます。

<表2>2018年度 第1回全統記述模試の偏差値・順位と判定イメージ <表2>2018年度 第1回全統記述模試の偏差値・順位と判定イメージ

<表2>は5月に実施した「第1回全統記述模試」の「国理型」の、上位からの累計人数と偏差値の関係を示したものです。全国の合計人数が65,225人であることが最下段の合計値に出ています。また、上から順番でその偏差値までで累計何人になるかを示しました。ただし、これだけでは人数が多すぎて、あまりリアリティがありません。
そこで、話を単純化するため、1,000人中で何人までが「その偏差値」の累計になるか換算してみました。すると、おそらく大方の人が想像しないに違いない、厳しめの数字が出てきます。
例えば、医学科ランクで最上位といわれる東京大の理科三類や京都大の医学科の「M1」(偏差値72.5以上)に合格可能性50%の「判定C」以上で受験できる人数は、1,000人中4番までということがわかります。
国公立大医学科の予想ランクがもっとも多い「01」ランク(偏差値65.0~67.4)でも、「判定C」以上なら1,000人中、上位59名です。
もう1つ下の「62.5~64.9」(02ランク)はどうでしょうか。医学科の中には「02」ランクで「判定C」になる大学もありますし、「01」ランク大学への逆転ゾーンになる「判定D」になる成績もこのポジションですね。何とかこれ以上の偏差値帯に入っておきたいところですが、それでも1,000人中104番には入っている必要があることがわかります。
ということは、多少の端数をはしょって大ざっぱに見れば、「国公立大医学部医学科チャレンジは、1,000人中100番くらいが目安」という言い方ができます。あくまで大ざっぱな見方ですが、国公立大理系生のうち医学科受験が可能な成績の人は、模試の全受験生の上位1割程度ということができます。
この数字をご自身の成績と比較した時、どのように感じるでしょうか。偏差値だとあと少しに見えるものが、順位で見ると相当離れてしまうことがおわかりでしょう。これが順位のリアリティなのです。
実際の私の指導経験でも、1点どころか0.5点差や0.3点差で合否を分けた例さえあります。同番・同着の接戦が見えることで、受験生の緊張度はより増すに違いありません。

もし成績が足りなくても、受験生の方は「到達していないからダメだ」という発想ではなく、「どうしたら、そのように、なれるだろうか」と前向きに考えたいところです。自分で教材を選定して追い込み学習をするだけでは、限界があることは明白です。河合塾はそのために冬期・直前講習をご準備しています。まずはこれを試してみませんか。
高校1年生の方は「新入試」、高校2年生の方は「最後の現行入試」にそれぞれ翻弄されるに違いありません。早期から医学科入試の難しさを念頭において、受験準備のための学力構築に余念なく努めることが、これからの課題になるでしょう。
現実の難しさから目を背けないこと、そして決してあきらめず困難からの出口を探すことです。落ち着いた学習対策の向こう側に、合格の入口が必ず見つけられるに違いありません。