大学入試改革 2人に1人が「志望校の選択に影響する!」 変わる大学入試! - 新入試Navi - | 受験・進学情報
2020年度から始まる大学入試改革について、該当学年の親子の実態を河合塾が調査
調査結果
調査詳細
トピック1
2020年度から始まる大学入試改革に対する該当世代の認知度、および情報収集の手段について実態を調査しました。
「2020年度に大学入試改革により入試が変わる(センター試験廃止など)ことを知っていますか?」という質問をしたところ、「知っている」と回答した親は59.2%であるのに対し、当事者である子どもに関しては49%と、全体の半分以下しか認知していないという結果になりました[図1]。大学入試改革に関連するニュースが報道されている数に比べると、意外にも認知度がまだまだ低い状況にあることがわかります。
2020年度に大学入試改革により入試が変わる (センター試験廃止など)ことを知っていますか?
【親子別】親は60%近くが認知しているものの、子どもの認知は50%以下
ただし、旧帝大志望者の親子においては70%以上(親:76.4%、子:81.1%)が大学入試改革について「知っている」と回答しています。また、医学部志望の親子に関しても比較的数値が高いことから、難易度の高い大学を志望する親子ほど認知度が高いことがわかります。[図2]
【志望校別】難易度の高い大学を志望する親子ほど認知度が高い傾向にある
また、情報収集の有無やその手段についても見てみました。
「大学入試や高校・大学進学について、情報収集はしていますか?」という質問に対して、全体では親の53.8%、子の56.8%が「情報収集をしていない」と回答しています。[図3]特に子どもに関しては高校生になってから情報収集をし始める傾向にありますが、2020年度の大学入試改革を初めて迎える現高校1年生でさえも「積極的に情報収集をしている」のは約半数程度という結果になっています。[図4]
大学入試や高校・大学進学について情報収集はしていますか?
【親子別】親子ともに50%以上は情報収集をしていない
【学年別】大学受験を控える高校生やその親でさえも半数程度しか情報収集をしていない
しかし、旧帝大の志望者に関しては、「積極的に情報収集をしている」と回答する親が34.5%、子どもが37.7%[図5]となっており、図3でわかるように同様の行動をとる親子の割合が16%程度ということも踏まえると、非常に高い割合であると言えます。このことからも、やはり難易度の高い大学を志望する親子ほど情報収集にも力を入れていることがわかります。
【志望校別】難易度の高い大学を志望する親子ほど積極的に情報収集をしている
具体的な情報収集の手段としては、特に「塾や予備校の説明会」や「学校の説明会」を利用する親子が多く、Webよりも実際の現場や人を通した情報が信頼されているということがわかります。[図6]
主な情報源は何ですか?(複数回答)
情報収集の手段はWebよりも実際の現場や人が信頼されており、親は学校に留まらず、外部機関にも情報を求めていることがわかる。
トピック2
次に、大学入試改革が行われることに対する不安要素や、対策意識について調べてみたところ、全体の70%以上の親子(親:77.8%、子ども:71.6%)が大学入試改革に「不安」を感じると回答しています。[図7]
2020年度から始まる大学入試改革に向けて不安の程度を教えてください。
また、具体的な不安要素に関しては、「入試に対して十分な情報収集・対策ができているか」や「漠然とした不安」などが上位に上がっており、こちらも図3でわかるように、十分な情報収集ができていないことが起因していると推測できます。さらにそれ以外に親子で共通した不安要素として挙がっていたのが「英語」です。[図8]
2020年度から始まる大学入試改革に向けての不安要素は何ですか?(複数回答)
また、「英語について不安を感じる理由は何ですか?」という質問をしたところ、「学校の授業と入試問題のギャップ」(親:44.9%、子ども:39.8%)や、「英検やTOEIC等外部試験の必要性」(親:40.4%、子ども:31.6%)という回答が多く見られました。[図9]
英語について不安を感じる理由は何ですか?(複数回答)
さらに、大学入試改革に向けて親が教育現場に期待することの第1位には「スピーキングを含む英語力の強化」(67.0%)が挙げられています。大学入試改革後の英語試験では「読む」「聞く」に加えて、「話す」「書く」という能力が求められますが、その中でも特に「話す」力について学ぶ必要性を感じており、その部分のサポートを教育現場に求めていることもわかりました。[図10]
あなたが大学入試改革に向けて、教育現場に期待することは何ですか?
また、「学校以外でも英語の勉強をする必要性がある」と感じている親子も70%以上(親:75.8%、子ども:73.6%)いることがわかりました。試験形式が変わるだけなく、求められる技能も多様化するなど、学習の負担が増える英語に関しては、学校以外の外部機関に強くサポートを求めていることがわかります。[図11]
学校以外でも勉強する必要があると感じていますか?
トピック3
次に大学入試改革が与える影響について調べてみました。
「2020年度に大学入試が変わることで、志望高校や志望大学の選択に影響しますか?」という質問をしたところ、親で52%、子どもで50.8%が「影響する」と回答しており、実に2人に1人が志望校への影響を感じているという結果になりました。[図12]
大学入試改革の内容を具体的によく知らない、不安を感じるという人が多いからこそ、試験問題の形式が変わるというだけでも、自分の進路に対して大きな影響を感じているのかもしれません。
2020年度に大学入試が変わることで、志望高校や志望大学の選択に影響しますか?
実に2人に1人が「志望校の選択に影響する」と回答(親子で共通)
【調査概要】
調査期間:2018年5月26日~5月31日
調査方法:インターネット調査
調査対象:大学受験を予定している中学1年生~高校2年生の男女とその保護者
サンプル数:n=500
大学受験を予定している中学1年生~高校2年生の各学年n=100(男女でn=50ずつ)の均等割付にて回収。
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