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未来発見フォーラム

中学生・高校生が多数参加

 平成23年10月30日(日)、東京都千代田区の東京国際フォーラムで『未来発見フォーラム2011』が開催された。
 午前10時に開場されると、中学生・高校生とその保護者が次々と来場。当日は日曜日とあって、母親だけでなく父親と一緒の生徒や、父母と生徒の3人の親子連れが多く見られた。また、友達同士連れ立って来場する中学生や高校生の姿もあった。
 受付を済ませるとプログラムを片手に、各々が目的の講演会場に移動。各会場入り口で講演者が準備した資料を受け取り、講演の開始を待った。

「深く知ることで見えてくる」

講演者の熱弁に耳を傾ける

  講演は各分野の第一線で活躍する大学の教授に加えて、小惑星探査機「はやぶさ」に携わった独立行政法人宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授や、東京スカイツリーのライティングデザインを担当した戸恒浩人氏など、研究機関の研究者や企業人によるものなど。また保護者向けに、日経就職ナビ編集長渡辺茂晃氏による「今日から始める!親子のための就業力講座」、および河合塾による「教育情報の公表を活用した大学選び」の講演も開催された。

 大学の講義と同等の専門的な内容のものも多かったが、親子で真剣なまなざしで最後まで聴講し、熱心にメモをとる姿も多く見られた。なかには研究内容だけでなく、情報を見分けるリテラシーや、中学や高校で学ぶ基本が先端研究の基となっていることなど、科学的に物事を考えていくことの醍醐味が語られる講演もあった。さらに、講演者が随時生徒に質問するなど、インタラクティブに展開された講演では、会場は一体感に包まれた。生徒は突然の質問にも臆することなく自分の考えを述べ、他の生徒も自分の意見を考えながら聴講していたようだ。

 講演後の質疑応答では終了間際となっても質問が絶えることなく、講演者が「良い質問ですが、この質問に十分答えるにはあと2時間は必要」などと苦笑いしながら要点を説明したり、生徒が考えるヒントとなるコメントを出す場面も見られた。

大学の模擬を疑似体験

 また講演以外に、3つの大学の研究室・ゼミが、研究内容を紹介するブースを設置。

 東京工業大学の岩附信行教授の研究室は、自転して移動する「サイコロロボット」など同研究室が製作した知能機械数点を、東京大学の三田吉郎准教授の研究室は、可視光や人体をデジタル回路にした新しい通信システムなどを、早稲田大学の佐々木葉教授の研究室は、フィールドワークを通して魅力的なまちづくりに活かす過程を紹介した。
 参加者は自分の身体をスキャンしたあと腕や手そのものをパソコンのマウス代わりに動かして画面を操作したり、ヘッドホン型のデバイスを装着して可視光の下に立つと音声が聞こえてくることを確認したり、これまでにない動きをするロボットに見入ったりと、先端技術を体験。生徒も保護者も、ブースに詰めた教員や大学院生に、装置の仕組みや応用の可能性について興味津々な様子で質問していた。

 研究室・ゼミ紹介では、東京大学4年生3人と修士課程1年生1人が大学での研究を披露。心理・農学・経営学など、現役東大生の研究内容を垣間見ることで、生徒と保護者にとっては、将来や進学後の専攻について深く考えるよい機会となったようだ。
 こうして午後4時には、全プログラムが終了。来場者は知的好奇心をかきたてられたことによる静かな興奮に包まれながら、会場を後にした。


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